すべてが見えてくる飛躍の法則 ビジネスは、〈三人称〉で考える。

(株)オトバンク 上田様より献本御礼。
「一人称」「二人称」「三人称」は国語や英語など語学の授業ではよく使われる。「一人称」は「私」など「自分」を、「二人称」は「あなた」といった目に見える相手単体を、そして「三人称」は「彼」「彼女」など自分・相手に関わらず見えないものを指しているが、その「人称」にまつわる思考はビジネスでも同じ事が言える。

その中でも「三人称」は自分・相手の双方を考える、もっと言うとそれらを「切り分けて」考える事ができるのだという。本書はその「三人称」で考えることの重要性とその方法についてを伝授している。

第1章「なぜ「一人称」ビジネスマンではダメなのか」
最初にも言ったように「一人称」は常に「自分思考」「主観思考」に陥ってしまい、相手の感情や考え方を見ることができない。相手の考え方を察するとまでは行かなくても「チーム」や「お客」と言った「相手」がいる以上、自分だけでビジネスを動かすことができない。だからといって「客観思考」だけでも自分自身をどうしたらよいのか見えなくなってしまう。
その両方を司ることができるのが「三人称」である。

第2章「三人称視点はビジネスの境界線」
「二人称」は「客観」と書いたが、その客観は「顧客」などの相手の事を指しており、「顧客第一主義」はその典型と言える。そこから「自分」「相手」、さらに「そのほかの人々」と視点を広げることによって「三人称」になるという。そこから先として第4章にて述べるのだが「四人称」「五人称」と発展することができる。

第3章「あなたの危機を救うメタ認知」
「メタ認知」は心理学の用語としてよく出てくる。簡単に言えば客観的な思考をするために自分自身を一歩引いて考え、認知するというものである。
その「自分自身」の考えから少し離れたところを見ることこそ自分の短所や危機を知り、対処をすることができる。

第4章「一つ上の人称でステップアップ」
本書は「三人称」の重要性を説いたのだが、それからさらに進化した「四人称」「五人称」へステップアップする方法を伝授している。ちなみに「四人称」は三人称で述べた自分・相手・そのほかの人々の視点に向けた思考に加えて「マーケット全体」や「ライバル企業」の視点、「五人称」はさらに「他業種」「地域全体」まで視点を広げている。
まさか本書には載っていないものとして、さらに発展した「六人称視点」があり、それは「日本経済」「日本国全体」まで向ける事ができるのだろうか、とさえ思ってしまう。
邪推はさておき、「人称」をさらに上げた思考はビジネスだけではなく、プライベートな問題まで解決をすることができると著者は主張している。

第5章「誰にでも訪れる「三人称」の危機」
しかしいったん「三人称」を身につけたとしても、感情が介入されることにより自分視点の「一人称」に戻ってしまう。本章ではその危険性と対処法について紹介している。

「人称」というと国語や英語などの語学で使われるのだが、それをビジネスの舞台でも使うことができる。本書はその重要性と方法を伝授し、それを企業でも実践できるようにできた一冊と言える。

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