「月曜日がゆううつ」になったら読む本 ―仕事で疲れたこころを元気にするリセットプラン39

よく「サザエさん現象」と言われるような精神現象が起こるといわれている。「サザエさん」のエンディングを見て、もう「月曜日か」と言うような「ゆううつ」感覚に陥ることを総称して表している。

その「ゆううつ」からリセットするためにどうしたら良いのか。本書ではそのリセットプランを39個取り上げている。

1章「とりとめのない不安から自由になるための10の習慣」
月曜日がやってくる「不安」はやってくる。とりわけ現在では「成果」によって評価される様な時代となり、隣人であろうともギスギスした職場になりつつある。ましてや職場の活気も失ってしまい、やがて「漠然とした不安」が起こってしまう。
そこから自由になるために、散歩をする、「ありがとう」を口にするなどの方法を紹介している。

2章「仕事で疲れた気持ちをギアチェンジする6つのプラン」
「仕事に疲れる」と一重に言っても、「良い意味」と「悪い意味」がある。前者は忙しくても自分のやりたい仕事、やりがいのある仕事に集中できた心地よい「疲れ」、後者は人間関係や余計な仕事に振り回され、後味の悪いストレスに苛まれる「疲れ」、その中で後者の「疲れ」を解消、もしくは予防するための方法を6個取り上げている。

3章「職場と仕事がらみの人間関係の悩みを軽くする7つのプログラム」
ストレスを起こしやすく、かつ「ゆううつ」になりやすい物として筆頭に挙げられるのが「人間関係」にある。その人間関係を改善する、もしくは改善できなくてもその人間関係のストレスから脱出する方法が本章では7個紹介されている。

4章「こころの免疫力を育ててメンタルタフネスを身につける9つのメニュー」
残業やストレスに苛まれるようなことに陥ることがある。ましてや失敗を恐れてチャレンジをすることすらできなくなってしまいやきもきしてしまう。本章ではメンタル面でタフになることのできる方法について9個紹介している。

5章「思考と行動のクセを変えて元気を取り戻す7つのレッスン」
人は「ミス」や「失敗」がつきものである。それを恐れる、もしくは避けたがるのも日本人の特徴の一つとしてある。本章ではその「失敗」や「ミス」に対する思考や行動から脱却するためのレッスンを7つ紹介している。

仕事で疲れることは誰にでもあることである。その「疲れ」はよい意味と悪い意味とあるのは2章でも書いたのだが、その中で「悪い意味」の「疲れ」は週末まで引きずると、月曜日も「漠然とした不安」に苛まれる。そのため、月曜日の不安を脱出するためのストレスや疲れの解消・予防法を精神医学の立場から紹介しているのが本書と言える。