著者の北川様より献本御礼。
今となっては雇用も生活面でも「不安定」という要素が強い日本である。とりわけ本書の副題にある「ロスジェネ世代」はバブル崩壊の時に社会に飛び込んでいるため希望が見いだせない様な時代を生き抜いてきた。その中で「お金」の意識も変わっていった、貯金をして「堅実」に生きるような人が多くなった。
話は変わるがみなさんは「お金」は自分にとって何のためにあるのか、と言うことを考える必要がある。本書はその「お金」のことについての常識を見直し、「稼ぐ」「使う」ことを見直し、お金の「ストレスフリー」をめざしつつ、定年までに資産を1億円つくる方法を示している。
第1章「絶望の時代を生き抜くために」
誰も支えてくれない、安定する場所もない、それでいて入ってくるお金も減少の一途を辿り、ますます保守的な人生にすがってしまう。
そういう時代だからでこそ、「生きること」そのものを戦略的に練る、それでいて夢を持つ、「お金」に対する考え方や姿勢を変えることが大切である。
第2章「「金持ち思考」と「貧乏思考」15の点検」
「金持ち」になるような考え方もあれば、「貧乏」になってしまうような考え方まで存在する。
本章では人付き合い、ニュース、友人、食事などの考え方を15個の項目に分けて分析をしている。
第3章「新しいお金の常識と作法」
お金に対する考え方を本格的に見直すところである。まずは「人生三大支出」と言われている「住居費」「教育費」「保険料」の出費を見直すことから始まる。そこから自分自身の収入に直結する「働き方」、そして自分とお金に対する「考え方」を変え、そして自分自身の生き方と言える「ライフプラン」を見直すことによってお金に対する考えや接し方を変えるのが本章である。
第4章「イチロー一家の物語~人生を変える魔法のライフプラン~」
イチローとはいっても、今年NYヤンキースで活躍したあのイチローではない。本章では著者が実際にコンサルティングを行った家族の一例として「イチロー(仮名)」一家を取り上げつつ、第2章・第3章の実践編を紹介している。
第5章「ゼロから学ぶ資産運用」
さて、資産運用である。本書のタイトルにある定年までに1億稼ぐ方法としての投資方法を紹介しているが、それ以前に老後までに必要なお金はどれくらい必要か、そしてそのお金は何のために使うのか、を考える必要がある。もちろん「老後のため」は理由にならない。
まずあなたにとって「お金」とは何かを自分自身の意見を聞き、そこからお金の接し方、そしてお金との共存を知り、そして自身が豊かになるような投資と考え方を示している。また本書ではダウンロードシートもあるため、読みながらでもお金に対する考え方を見いだすことができるため、実践しやすいと言える。
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