人間が生活できる重要な要素として「衣食住」がある。その中でも「食」と「衣」は重要性とその方法について様々な本がある。「住」は、その重要性を説いた本はあまり見かけない。勤務地の関係から、もしくは家族の関係から住まいを選ぶ、もしくは家賃から選ぶ等様側の事情があり、幸せのために選ぶという基準はあまりないように見受けられてしまう。
本書は、家の作り方もしくは選び方を「幸せ」や「成功」を基準にすることを推奨し、その秘訣を伝授している。
1章「「大好きな家」に住むと人生はよくなる」
人生にとって一世一代の買い物といえば、車の購入のほかに、マイホームの購入がある。そのマイホームについても購入する概念を捨て、建てることを前提に、本章では、家の建て方を紹介している。自分にとって幸せな家、及び家族にとって幸せな家を作ることの重要性を示している。
2章「幸せと豊かさを引き寄せる家の基本」
一軒家に住んでいる人も、アパート及びマンションに住んでいる人も一度考える必要があることとして「その家はあなたのライフスタイルに本当に合っているか」である。
自分の寝室や居間、及びキッチン、浴室、玄関等を見返してみる。実はそれぞれの場所にはそれぞれの意味が込められている。本章ではそれについて紹介している。
3章「幸せな家づくりのための六つの知恵」
家を建てること、家を建てるにあたり、それぞれの部屋の意味を持つこと等を2章までの中で紹介してきたが、ここでいよいよ家づくりに入っていく。本章では、家づくりのための六つの知恵を紹介しているが、中でも印象的なのが「「動機」や「思い」を見直してみる」ことにある。自分自身にとって幸せとは何か、どのような家を作るのか、そしてその家で何をしたいか、というのを考えることによって、その家の価値や空間が大きく変わる。家づくりや素材に関しての質問もあるのだか、いいお作るための根幹を忘れてはいけない。その根幹が「動機」や「思い」にある。
4章「「最高の家」をつくる三つの行動」
とはいえ、家づくりをはじめとする、家の購入等は、大きな買い物である。当然今すぐではできない。では今住んでいる環境の中で、少しでも手がつけられるような場所を見つける、周りで住環境をうまく使いこなす人等を見つけることを紹介している。
5章「「成功する家づくり」を実践した人たち」
本書ではケーススタディとして、夢をかなえた人、成功した人の家づくりを紹介している。
最初にも言ったが、家づくりがどれだけ重要なことか、そしてそれが、「幸運」や「成功」を達成することに繋がるのかを知ることのできる1冊である。
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