本のチカラ

あの「東日本大震災」から2年経つ。

未曾有の地震は私たち、そして私たちの考え方を大きく覆してしまった。安全と言われたものは崩れ、希望も絶望へと変わっていた人も少なくなかった。

その絶望を救ってくれたのが、何を隠そう「本」の存在―

本書は22人の著名人が希望を失ったときに、取り戻した本とストーリーを紹介している。

第1章「光を見つける」

震災は「何もかも」呑み込まれた。それは家屋や人命という「見える」ものだけではない。生きていく勇気や光という「見えないもの」も呑み込まれた。

光が見えないとき、同時に生きていく勇気も失ってしまう。

その光を見つけるための手段は様々なものがあるが、それを見つけるためヒントとして「本」は存在する。

第2章「自分を認める」

人は完璧になれない。ましてや限りなく広く強い自然の中では無力の存在でしかない。

しかし、そういう存在だからでこそ「本」は自分や人間としての存在を認めることができる。本章で紹介されている「本」はそういった力がある。

第3章「見方を変える」

「見方」は人それぞれ違うのだが、自分と他人を見ていてもわからないことが多い。しかし「本」は考え方や見方を文字にしており、他人と自分との考え方の違いがわかるようになる。それが化学反応となり、自分の見方や考え方を変えることができる。そのきっかけとなった本を本章では紹介している。

第4章「今を大切にする」

最近、予備校講師の「いつやるか?今でしょ!」という言葉が流行している。このままでは流行語大賞もとれるのでは、という声さえある。

それはさておき、これからの光を手にするためには限りある「今」を大切にする必要がある。それをわかっていてもなかなか体現することができない。

本章では、「今」あることの大切さを教えてくれた本を紹介している。

第5章「一歩を踏み出す」

閉塞感あふれる時代である。その時代のせいか一歩文だそうとしても踏み出せない。踏み出したとしても足下を引っ張られるようなことさえある。

しかし、「一歩」を踏み出さなければことは始まらない。それが目標達成であるにしても、自己成長であるにしても、である。

本章では自分自身が「一方踏み出す勇気」をくれた本を紹介している。

私もこれまで数千冊の本を読み、1500冊ほどブログやSNSを通じて本を紹介した。そこでも「本のチカラ」は偉大であることを痛感することは度々ある。その「本のチカラ」は自分自身の心の成長だけではなく、勇気や希望を見いだしてくれる。

最後に私がもっとも影響を受けた本を1冊紹介する。

これは東日本大震災から丸1年の時に、ブログで取り上げた一冊である。そこには「震災」という言葉も「がんばろう」という言葉もない。それでいながら復興のための元気と光を見いだしてくれる一冊である。

そう、「復興」や「絆」という「花」を咲かせてくれるのだから。

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本書の出版のきっかけとなった「希望の本棚」。
このチャリティイベントが来る4月7日(日)に開催されます。
出版記念もかねて、「今、私たちにできること」をテーマに、
本書に掲載された著名人たちが登壇し、トークライブを行うイベントです。

私も参加いたします。
皆様も、本を通じて「今、私にできること」を胸に、是非ご参加頂ければと思います。
(応募・概要につきましては以下のリンクからクリックをお願い致します。)

Biz&Life Academy チャリティ企画 「希望の本棚サミット」
~本とみんなのチカラで東日本大震災の復興を支援するプロジェクト~