ダイヤモンド社 市川様より献本御礼。
ノートは偉大である。
自分自身も仕事・プライベート関わらず、ノートを使う。読書にしても自分の考えをまとめるノートをつくったり、学んだことを実践したり、もしくはひらめいたことを書き起こしたり、体験を記録したりすることによって様々なアイデアも捻出することができ、かつ思い出としても残る。
その「思い出として残る」ノートとして、本書では「旅ノート」「散歩ノート」を取り上げている。著者自身が東京を中心に日本全国津々浦々で旅をした記録とともに、旅や散歩を2倍も3倍も愉しむためのノートづくりを紹介している。
第1歩「【旅の前】ノートで「あこがれ」を醸成しよう」
まずは下調べとして、インターネットやパンフレット、本などから旅先の事を調べようとする。その旅の前の下調べも時系列でまとめる、テーマを見つける、そして期待感をふくらませながらノートづくりを愉しむことができる。
第2歩「【旅の途中①】ノートづくりの素材を集めよう」
旅の準備ができたら、次はいよいよ旅に移る。その旅の中で体験したこと、行ったこと、さらに触れたことやもの、得たものを集める。さらにその中で気付いたことを記録するためにノートやメモ帳に書き、それも素材として集める。
本章では記録する、と言うよりもノートづくりのための材料集め、と言ったものを紹介している。
第3歩「【旅の途中②】道中のメモを工夫しよう」
手段にもよるが、例えば歩く場合もメモを取る時もある。しかし歩いており、それを書くような手段はどこにあるのか、と考えてしまう。
しかし、歩きながらでもメモがとれるようなものもあるが、「メモを取る」手段は別にメモ帳だけではない。パンフレット上にも要所で考えたことをメモをする、写真にもメモをするなどメモをする媒体は様々である。
第4歩「【旅の後①】ノートに貼るだけで「即席ノート」づくり」
旅の途中でメモしたものを素材に、ノートづくりをして行くのが本章と次章である。
まずは旅が終わってすぐのノートづくりとして「即席ノート」を紹介している。
旅で感じた体験をそのままに残す、と言う効果がある。
第5歩「【旅の後②】楽しかった記憶がじわじわわいてくる「完全版ノート」づくり」
最後は旅の思い出を楽しかった記憶、きれいな記憶として残すためのノートづくりを取り上げている。これは旅が終わって、色々な疑問や考え方をまとめてからノートづくりに入るので、旅の体験と考え方をより深掘りして行くのには最適である。
これらを見ていくと旅とノートは切っても切れない関係にある。思い出づくりや学んだことを血肉化するとき、ノートは旅にしてもいかに重要なのか、と言うのが本書を読んでわかる。本書はノートをつくるまで、そしてつくってからのプロセスをより楽しくすることのできるスパイスと言える一冊である。
コメント