「処方せん」的読書術~心を強くする読み方、選び方、使い方

私も様々な本と出会うのだが、本と出会うことによって自分自身の考え方や人生をも変えるきっかけとなる。

生きづらい世の中、人によっては心が折れてしまい、時には病んだりすることさえある。そのような時代にとって「心強さ」は必要であり、それを養う要素として「読書」が挙げられる。
本書はそのような時代だからでこそ読書は重要なものであることを説きつつ、様々な状況の中で効く「読書」の処方せんを紹介している。

第一章「不安をしずめる読書―鎮静剤」
自分自身も「不安」という感情はよく起こる。何もすることのないことへの不安、本当にこの道で良いのかという不安など、大小はあれど不安は毎日のように存在する。
そのような状況の時もいろいろと本を読むのだが、著者は本や巡りや古典、さらに小説などの読み方を中心に紹介している。

第二章「前向きな気持ちを起こす読書―気付け薬」
「子は親の背中を見て育つ」という言葉がある。
それが直接人と会うことでもそのような効力はあるのだが、本でも疑似的に可能である。それが「伝記」や「人生相談」、あるいは「自己啓発」によって可能である。

第三章「折れない心を作るための読書―栄養剤」
色々なチャレンジをしていくと「心が折れる」出来事は付き物である。自分自身もそういったことは度々ある。
本章では「挫ける」「心が折れる」ことのない心を持つための本について歴史やビジネス書を中心に紹介している。

第四章「自分を取り戻すための読書―体質改善」
皆様は何のために読書をするのだろうか。
自分自身は仕事のためというのもあるが、多くは「趣味」の要素も絡んでいる。
ビジネスや自己成長のために読書をする方もいるのだが、時として「趣味」として心を落ち着かせる、あるいは楽しむための「読書」もまたあって良い。
本章ではそれについての読書法を取り上げている。

第五章「もっとメンタルに効かせるための工夫」
本書は「心のための読書」である。心の中での症状にわかれて本、あるいは著者自身が実行した方法を紹介しているが、本章ではそれ以上にメンタルを軽くするための方法を紹介している。

読書は読み手の人格と考え方を形成するための一部であり、かつそれは自分自身で用意に選ぶことのできる方法である。「心の病」から解放されるための手段としても「読書」は大いに役立つ。

読書は心の「栄養」であり、「処方せん」であり、「ツール」であり、私にとっては「人生」そのものである。

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