エネルギーの科学史

物理学においてものを動かしたり、作ったりする事ができる力を「エネルギー」と定義している。その「エネルギー」は時代とともに、上記や熱、電気、磁力、原子力、宇宙など「エネルギー」の幅は広がっていった。

そのエネルギーの歴史はどのように進化をして行ったのか、各々のエネルギーの進化とこれからについて取り上げている。

第一章「蒸気機関と熱エネルギー」
蒸気機関が開発されたのは古く18世紀の後半にジェームズ・ワットらによって開発され、実用化された。それが「蒸気機関車」や「蒸気機関船」として使われるようになった。そのワットの功績をたたえて電球などの電力の単位に「ワット(W)」と名付けられた。
他にも「熱エネルギー」として「カロリー」についても取り上げられている。栄養や健康のために「カロリー」がいわれるのだが、元々は熱量から来ている。

第二章「電磁気学の確立と電気エネルギー」
今となっては無くてはならない「電気」なのだが、その「電気」エネルギーを発見したのは18世紀後半にルイージ・ガルヴァーニと呼ばれる解剖学者がカエルの解剖実験で偶然発見したのだという。本章ではそのほかに電磁気の発見も取り上げられているが、その中にフランケンシュタインも取り上げられているのが印象的である。

第三章「放射能と原子核―新しいエネルギー」
今では人によって目くじらを立てるようなエネルギーである。
とはいえ、その放射能として挙げられるものとして身近なもので「X線」が挙げられるが、それもレントゲンが放電実験の際に偶然発見したことから、現在の医学で広く用いられる「レントゲン検査」の原点をつくった。
ほかにも放射能の原点としてキュリー夫婦のラジウムの発見などが挙げられる。

第四章「核エネルギーの解放」
今では北朝鮮の宣戦布告が秒読みとなり、世界に向けて挑発するかのように核実験を行おうとしている。
その「核」エネルギーを開発したのは、「相対性理論」を創唱したアインシュタインである。広島・中崎に投下した原爆開発の一端を担っていたのだが、アインシュタイン本人はそのことを激しく後悔し、これからは平和のために科学や物理学を役立てたいと誓ったのは有名な話である。

第五章「ミクロの世界を操るエネルギー」
これまでは既に実用化されているエネルギーについて取り上げてきたのだが、本章以降はまだ広く実用化されていない、あるいは全く実用化されていないエネルギーであるのだが、これからエネルギー化されるものとして、ミクロのエネルギーを取り上げている。

第六章「宇宙と暗黒エネルギー」
限りなく小さくなるものもあれば、今度は本章のように限りなく大きく、広いエネルギーとして「宇宙」や「暗黒」エネルギーを取り上げている。「暗黒エネルギー」とは、

「宇宙の膨張を加速している斥力源と考えられる正体不明のエネルギー」「広辞苑 第六版」より)

である。正体不明であるため、解明もできていない謎のエネルギーである。その暗黒エネルギーが新たなエネルギーとして認知されつつあるのだが、それが実用化されるのか、あるいはいつ解明できるのかでさえも「謎」という他ない。

エネルギーは様々な形で進化をしている。そのエネルギーは新しいものが発見され、そして廃れるようになっていく。それらのエネルギーは表裏一体であり、メリットはあるが、リスクも間違いなく存在する。それらは歴史をもとに発見されていく。これからどのようなエネルギーが誕生し、実用化されていくのか、過去を見ながらその未来を愉しみに見ることのできる一冊である。

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