一生折れない自信のつくり方

「人生の幸せや成功は、夢や希望を持つことから始まる」

今年80歳で世界最高峰と言われるエベレスト登頂を達成した三浦雄一郎氏の言葉である。本書にも「推薦のことば」として収められている。その成功を掴むための夢や希望を叶えるものとして「自信」がある。では、その「自信」をどのように築き、折れないようなものにしていくのか、社会に出てから「苦」の時代を生き続けてきた中で得たことを、本書にて伝授している。

Ⅰ.「人生を変える力はあなたの中にある」
「自信」や「希望」、「夢」は全て「思い込み」である。そう言ってしまうと反感を呼びそうであるのだが、いずれも、これまで得てきたことや考えから成り立っている。要するに「思考」によって「自信」や「希望」「夢」が構築されているという。
その「思考」を変える、ネガティブな部分をポジティブにするだけでも気持ちは変わるし、自信をつけることができる。自信をつける方法は様々であるが、些細な「自己暗示(アファメーション)」でも自己イメージを高めることができ、自信へとつなげる事ができる。

Ⅱ.「今から新しい自分をつくる」
新しい自分を作ることは簡単である。その理由は自己イメージが自分の意識次第で高めることができる。自己イメージを高めるためには「目的を持つ」「当事者意識を持つ」「今からできる事をやる」といったことが挙げられる。

Ⅲ.「現状から抜け出す行動力を発揮する」
現状から抜け出すためには「痛み」は伴う。その「痛み」とは「現状維持でありたい」「何も変わりたくない」という感情であり、無意識のうちに植え付けられ、変化を求める自分に襲いかかる。誰でもできること、当り前に行えること一つだけでも意識を変えて臨むと、成功パターンをつくり、実践を続けながら変化を起こすことで、現状を抜け出すことができるようになる。

Ⅳ.「日常生活で自信をメンテナンスする」
日常において目標を持つと言うことは大切であるが、その目標に対して意識しすぎて「目的」を見失ってはいけないこと、完璧主義にならないこと、ストレスを溜め込まないことといったこと、自らの「原点」を見つけることによって自信を取り戻す、あるいは目的に向けて努力をし続けることができる。

自信を手に入れることは、実行することは簡単なことであるが、それを自分自身の物になるのには時間がかかる。さらに自信はちょっとしたことで崩れ、自信を失い、チャンスや成功を失ってしまう。小さな成功を積み重ねる、そのためには「根拠のない自信」を持つことがスタートラインである。そのスタートラインに立たせるための一冊がここにある。