「つい悩んでしまう」がなくなるコツ

自分自身かなり「悩む」ことが多い。特に最近は仕事をしている時も、この書評をしている時も、

「これからどうするのか」
「本当にこのまま進んで良いのだろうか」
「自分の人生は何なのだろうか」
「どうして生きているのか」

というような悩みが頭の中を駆け巡っている。正直これらの答えはすぐに見つからず、何年・何十年と時間をかけて解決して行くしかない。それでもこの悩みをウンウンと考え続けていることが、最近になって多くなっている。
私のような「つい悩んでしまう」と言う人がどのようにして無くなっていくのだろうか、本書はそのメソッドを紹介している。

1章「もう二度と「悩み」で苦しまない心をつくろう・・・「私」を愛するだけでいい」
人間誰しも「悩み」はあるし、つらい記憶もある。その度に心の中で悩み、葛藤し、考え込んでしまうこと。その考える事がポジティブであれば良いのだが、ネガティブになってしまうと、心の中も沈んでいってしまい、立ち上がれなくなるほどにまでなってしまうケースも少なくない。
そのためには「私」はどうするのか、それを尊重し、本章のサブタイトルにあるとおり「愛」することを意識すると良いのだという。

2章「「自分中心」で悩みはどんどん減っていく・・・「私」を楽にするだけでいい」
本章のタイトルを見ると「自己中(心的)」と言う言葉を連想してしまうのだが、「自己中」と「自己中心」はそもそも根本が違う。「自己中」は単純に自分本位でわがままで、身勝手・無神経・傲慢になってしまうことをいうのだが、「自分中心」は自分本位とは言えど、相手に対するガードはなく、むしろ相手の求めに応じる、許容するといった違いがある。

3章「不安や恐れの中に解決のヒントは眠っている・・・「私」を認めるだけでいい」
いわゆる「承認」の欲求である。チャレンジをして行くとできなくなってしまうこと、泥沼状態になってしまうこと、上手く行かないようなことは少なくない。自分自身も昨年春頃からずっと色々なことをチャレンジしているわけだが、上手く行かないことがほとんどで、せっかくあった蓄えもドンドン減っている状況にある。
失敗や上手く行かない状態が続いてしまうと、モチベーションもだんだん低下し、思考も口癖もネガティブなものになってくる。それを打破するために、その悩み・不安・恐れにあえて飛び込みつつもヒントを見つけると言う方法があるという。

4章「がんばりすぎないほうが人間関係はうまくいく・・・「私」を許すだけでいい」
よく真面目な性格な人の中には様々な「縛り」をかけてくる。自分自身も真面目な性格とは意識していないながらも、無意識に「これは自分がやるべきではない」「自分は受け取るべきではない」「~しなければならない」というような感情に苛まれることも少なくない。
その際には自分自身にしても、相手にしても「許す」ことを行うと、自分自身の心もそうだが、人間関係のきゅうくつさも解消することができる。

5章「私の「いま」が満たされる7つのレッスン・・・「私」を幸せにすればいい」
ここではレッスンであるのだが、「つぶやき」や「心」「からだ」「イメージ」「お願い」「声かけ」「会話」と7つに分けてどのようにやったら良いのか、という「ノウハウ」と言った所を伝授している。

日本は生きづらい社会と呼ばれている。その中でさまざまな形で悩む事も少なくなく、悩みによって「うつ」などの心の病に陥る人も多い。そこから救うために悩みを以下になくせるか、完全に失くすというのは難しいものの、心の負担をできるだけ軽減させられる方法はいくらでもある。本書はそれを提示している。