自殺未遂

年間約3万人
日本の自殺者は10年以上にわたりこの数字が続いている。最近では一目を知れず自殺するだけでは無く、駅のホームに身を投げ出し、自殺をすると言う人もいるという。その影響でダイヤ乱れが相次いでおり、鉄道各社は改善策を見いだせていない、という現状もあり、嘆いている。

年間約3万人いる自殺者がいる一方で、本書のタイトルのように「自殺未遂」を起こした人もいる。その数は自殺者の10倍にも20倍にも及ぶ。人はなぜ「自殺未遂」をするのだろうか。原因には人それぞれとあるのだが、家族の事や仕事のこと、孤立感など様々である。また自殺も世代によって偏っていると思ったら、満遍なくおり、10代・20代といった方々のみならず、還暦を迎えた人も、絶望感から自殺するのだという。

本書は「なぜ自殺未遂をするのか」というだけに止まっていない。他にも自殺未遂になる家族の病理はもちろんのこと、自殺未遂を行った後の影響についても言及されている。