MONTH

2014年5月

そなえることは、へらすこと。

「備え」と言う言葉は今も昔も存在するのだが、その「備え」の重要性を見出したのは2011年に起こった「東日本大震災」である。その日をきっかけに、防災用品もさることながら、非常用のものがスーパーに所狭しとならんだ事も知られている。もっと言うと、都心でもひどいところで震度5強の大地震に見舞われ、自宅が揺れでものが崩れたり、ガラスなどが割れたりして大惨事となったご家庭もあったという。 その備えとして本書で […]

中小企業の『人財』戦略―人材の育成と活用に向けて

本書が出版されたのは今から2年前の2月。この時は民主党の政権下にあり、景気は「二番底」とも言える様な景気に見舞われた。中小企業は割りを喰らってしまい、倒産の憂き目に遭ったところもあれば、本書のように人材不足に悩まされるところもあった。ちなみに人材不足については本書が出版された時期だけでは無く、昨今でも会社・業界によって人材不足にあえいでいる。 人材不足は今に始まったことではないのだが、人材不足にあ […]

書き出しは誘惑する――小説の楽しみ

元々小説を読むのが苦手だった。実際にどのような作品なのか、どういう表現をしているのか、というのが読み取るのが難しいからである。なので、書評を始めた当初は小説すら手に付けていなかった。小説の書評を始めたのは2009年の1月、忘れもしなかったのだが「太郎が恋をする頃までには・・・」という小説からスタートした。ほぼ自伝的な小説であったため、読みやすかったことを覚えている。 そこからドンドンと色々な小説の […]

教皇フランシスコ

現在のローマ教皇であるフランシスコが、教皇に就任してから1年になる。前の教皇であるベネディクト16世が高齢を理由に退位したことが理由である(ちなみにこのことで719年ぶりに名誉教皇が誕生することとなった)。歴代教皇では初めての南米から教皇誕生で、元々はアルゼンチンのブエノスアイレス出身である。 1年経ったというわけではないのだが、具体的に教皇フランシスコはどのような人物なのだろうか、そしてどのよう […]

日本の風俗起源がよくわかる本

「風俗」と言っても吉原や堀之内にあるような所ではない。日本独特の文化や習わしのことを言っている。元々日本には独特の礼儀作法はもちろんのことマナーや行事に関することについて様々な意味を持っているのだが、あまりよく分からずに学ばされている事が多い。そういった状況の中で、本書があるのだが、本書はどのような習わしがあり、歴史をひもづけていったのか、その意味について紐解いている。 1.「礼儀作法の起源」 日 […]

任侠病院

本書は「阿岐本組任侠シリーズ」と呼ばれるシリーズの第二弾であるのだが、任侠と病院という「異色」の組み合わせの作品である。この作品を見ると、確か2005年にやっていた和田アキ子主演のドラマ「介護番長」を思い出す。任侠というといかついイメージがあるのだが、本書の様に病院や介護、さらには「阿岐本組任侠シリーズ」にも出ている「高校」といったものまであるので、ギャップがあり、いかついものから「憎めない」もの […]

自殺未遂

年間約3万人 日本の自殺者は10年以上にわたりこの数字が続いている。最近では一目を知れず自殺するだけでは無く、駅のホームに身を投げ出し、自殺をすると言う人もいるという。その影響でダイヤ乱れが相次いでおり、鉄道各社は改善策を見いだせていない、という現状もあり、嘆いている。 年間約3万人いる自殺者がいる一方で、本書のタイトルのように「自殺未遂」を起こした人もいる。その数は自殺者の10倍にも20倍にも及 […]

アジア力の世紀

21世紀に入り、中国をはじめとしたアジアが台頭していく中でEUなど、かつては「大国」トマで呼ばれていた国々が財政危機に瀕している。アジアの台頭というと「中国の台頭」とイコールになって見えているのだが、実際の所、日本ではアベノミクスにより経済が回復の兆しを見せており、かつ東南アジア諸国でも中国に負けず劣らずの成長を見せている。 その中で欧米各国もアジア諸国を感化することができないようになってきた。し […]

奇跡のごはん

本書は著者自身が大病を患ってから食事療法を通じて、現代医学で治せない病気から奇跡的に回復し、食の大切さを日々伝えるために、日々活動している。病院でもよく「食事療法」を行うところも聞くのだが、実際には「食事療法」だけではなく、「食育」そのものについても本書は言及している。自ら起こした奇跡から、食の大切さと重要性についてを説いた一冊が本書である。 第一章「味気ない病院食」 著者が原因不明の大病を患った […]

中高生のための「かたづけ」の本

私が中学・高校の頃、ほとんど「かたづけ」ができなかった。個人的な部屋があったのだが、けっこう散らかっていて親に怒られることもしばしばあった。もっと言うと大学生の時に独り暮らしをするようになったが、相変わらずで、就職するようになってから「かたづけ」の重要性をようやく見出して、できるようになった。 私事はさておき、最近では「かたづけられない」人も多くなっているのだが、「かたづけ」を中学・高校の時代から […]