DAY

2014年7月3日

テ・鉄輪(かなわ)

本書のタイトルである「テ・鉄輪(かなわ)」は、物語の舞台であるカフェ「サロン・ド・テ・鉄輪」を略したものである。しかもそのカフェは「縁切りカフェ」と言うから奇妙としか言いようがない。カフェも奇妙であれば、カフェに来る人々も奇妙である。人も奇妙であると、さらには因縁や宿縁など、奇妙な「縁」もある。ありとあらゆる「奇妙」が重なり合って作られた小説である。どのような人物が来るかというと「不倫」「狂乱」「 […]