世界共和国へ―資本=ネーション=国家を超えて

「世界共和国」と言う言葉は正直言って違和感があった。というのは、元々先進国、及び一部の発展途上国は「資本主義国」であり、かつそれぞれの国家共同体でもって活動している。

その中で著者は対立するような資本国家によって、想像力や理念を築く力を失ってしまったと危惧している。その危惧を脱するために、本書のタイトルにある「世界共和国」の構想を提示している。

本書はあくまで「構想」を唱えているのであって、実際に叶えられると言ったら限りなく低いのだが、構想としては突飛でありつつも、カントの思想も入っている事から、斬新さが出ている。実際に戦後間もない頃からある「右翼」「左翼」「ナショナリズム」と言う思想を超越して、さらには国家というちっぽけな概念を捨てて、世界を1つの国にしたら良いのではないか、というのが著者の思想なのかも知れない。

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