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2014年7月

コンビニと日本人 なぜこの国の「文化」となったのか

もう「あたりまえ」の存在となっているコンビニだが、1970年代に作られた産物で、30年後、このようにインフラの如く扱われている存在になるとは誰も思わなかった。(ちなみに起源は諸説あるので、起源の説明は割愛しておく) 本書はコンビニの歴史、及びビジネスとしてのコンビニと言うよりも「インフラ」としての「コンビニ」の存在について、過去の災害と現在の社会と照らし合わせながらコンビニの存在について解き明かし […]

弱さを強さに変えるセルフコーチング

最近コーチングに関する本が色々と出ている。コーチングとコンサルタントの違いというと、色々あるのだが、コンサルタントは自らのノウハウを提示するのに対し、コーチングはクライアントに質問しながら強みを見出すというのがある。しかし本書は「セルフコーチング」を提示した一冊である。 「セルフコーチング」はビジネス書でもいくつか出ているのだが、本書は日本における草分け的存在の一冊と言える。(ちなみに本書が出版さ […]

人体常在菌のはなし ―美人は菌でつくられる

「菌」と言う文字を見ると、抵抗を覚える方も少なくない。特にこの時期だと食中毒の原因となる「病原性大腸菌」が活発化する時期である。そう考えると、私自身も食品の管理はしっかりしておく必要がある。 話を戻す。「菌」と言うとネガティブな印象を持たれるかも知れないが、「菌」でも人体の中にいて、なおかつ本書のサブタイトルにある「美人」になる事のできる菌が存在するのだという。実際に「美人」と言う言葉の定義も顔だ […]

人を見抜く黄金律 居酒屋で最初に冷奴を注文する人は成功する

サブタイトルに惹かれてしまうような一冊である。しかしよくよく中身を見てみると、人には仕草によって性格が出るのだという。その仕草一つ一つには性格的、もしくは精神的な意味を持っており、仕草一つでも相手の心証を見抜けるのだという。もちろん仕草のみならず、「第一印象」もあり、「表情」「発する言葉」など、見抜くポイントが存在するのだという。 本書はその「見抜く黄金律」と題して「読み所」と言うところについて取 […]

ほんとうのニッポンに出会う旅

「ニッポン人には、日本が足りない」 かつて公共広告機構のCMに出演し、一躍有名になった旅館・藤屋の女将である藤ジニー氏の言葉である。この言葉は私も小さい頃によく聞いていて、そのことから日本とはいったいどういった国なのか、と言うのを考え続けていた。 私たちがガイドなどの本でしか知らない「日本」、ちょっと有名どころしか知らない「日本」、そしてガイドにも何も載っておらず、誰にも知られていない「日本」。日 […]

イベントの技術―ローコスト・ハイリターン/街が賑わう協働演出

「イベント」とひとえに行っても市区町村が主体となって行われる物、あるいは地域単位で行われる物、学校単位で行われる物それぞれが存在する。さらに言うと「イベント」にも多くの種類があり、「教室」と称するものから、「講演」と称するものまで、さらにはフリーマーケットなどの販売はもちろん、試合もある。 「イベント」とつくだけでも数多くの種類・規模が存在するため、かなり広義といえるのだが、本書はその中でも「街」 […]

日本人はどこまで減るか―人口減少社会のパラダイム・シフト

日本の人口は減少の一途を辿っている。その人口減少になっている理由として「少子高齢化」が大きく起因しているのだが、このままだと2040年代には人口が1億人を割り、やがて3分の1以下になる試算も出ている。実際に政府も「少子化対策担当大臣」の閣僚ポストを置くなど少子化対策に向けて本腰を挙げて尽力をしているのだが、なかなか歯止めがかからないと言える。 この少子化に伴い、消費市場が減少する、年金制度が破たん […]

めちゃめちゃ運がよくなる人づきあいの技術

著者の横山様より献本御礼。 「人づきあい」は会社人であろうともフリーランスであろうとも、仕事・プライベート関わらず行われるものである。その「人づきあい」を行う人、付き合い方によっては人生が好転することもあるし、逆に悪化することもある。なので「人づきあい」はやり方によって大きく変わってくる。本書は人づきあいのみならず、アクションや「考え方」など著者が体験していった仲で見た「法則」を提示している。 第 […]

正しいか?誤りか?それは問題じゃない―話しことばのフィールドワーク

「ことばは生き物である」ということはよく知られているのだが、実際の所、言葉や使い方の変化を許しがたい、「日本語の乱れ」と言うことで批判するような人も少なくない現状もある。私はと言うと、「ことは生き物である」思想を支持しており、絶えず変化をする考えを持っている。もちろん本書もそれが大前提で成り立っている。ではどのような変化が起こっているのか。著者が自らゼミなどの場で行われてきたコミュニケーションの体 […]

スポーツ・インテリジェンス―オリンピックの勝敗は情報戦で決まる

「インテリジェンス」と言うと、辞書的な意味では、 「(1)知能。知性。理知。 (2)情報。」(「広辞苑 第六版」より) とある。しかし巷で見かけるインテリジェンスはむしろ、軍事的な意味での「情報戦」という役割を担っていると言っても過言ではない。この「インテリジェンス」の言葉をオリンピックなどのスポーツに当てはめられるかと言うと、スポーツの舞台でも相手の特性や戦術などの情報をつかみ、対策を取ることは […]