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2014年8月

アベノミクス大論争

「アベノミクス」と言う言葉は2012年末から使われ始めたのだが、ちょっと調べて見ると今から8年前に発足した第一次安倍内閣の時にも使われた。事実「アベノミクス」は、今から30年ほど前の大統領だったロナルド・レーガンの経済政策「レーガノミクス」に因んでいる。 「アベノミクス」と言うと「三本の矢」がよく言われるのだが、これは、 ・大胆な金融政策 ・機動的な財政政策 ・民間投資を喚起する成長戦略 の3つを […]

赤き哲学

「赤き」と書いてあるが、本書の裏を見ると広島東洋カープのユニフォームを着ている選手がいる。表紙・裏表紙に映っている男性こそが著者の高橋氏であるが、1975年から14年間にわたり、広島東洋カープに在籍し、全盛期は世界の盗塁王・福本豊の後継者とまで目された人物である。スイッチヒッターの先駆者としても有名で、知名度も全国区になり、村上龍の小説「走れ!タカハシ」のモデルにもなった。 その彼が14年間在籍し […]

江戸を割る―和算とトリック・占いの不思議なつながり

本書のタイトルは「江戸を割る」と書いてあったが、「何を割るんだろう」と疑問に思ったのだが、サブタイトルを見ると「割り算」であるという。 本書は江戸時代における「割り算」をピックアップしながらトリックや占い、日常生活についてどのように受け入れられたのかについて取り上げている。「割り算」というと割った後の答えになる「商」と余った数の「余り」と言うのがある。それを算出する方法について、かつては棒を並べた […]

センス入門

「センス」と言っても、ちょうど今夏頃にあおぐものではない。言うまでもないのだが、「絵」や「音楽」「舞踊」などの「美しさ」などを決める、もしくは選ぶ基準のことを指す。「センス」を直訳すると「感性」と定義されるのだが、それをどのようにして磨くのか、自分自身も含めて明確な正解は「無い」と考えていた。 しかし、センスにも磨くために最低限必要な事が存在している。その入門と言えるのが本書であり、最低限の事を身 […]

別れる力 大人の流儀3

「一期一会」という言葉が存在する。人には様々な出会いがあり、それと同じ数の「別れ」が存在する。しかし「別れ」の感情は人を失う感情をもよおしてしまうため、なかなか受け入れがたいことの一つである。しかし「別れ」が来ない限り新しい出会いは存在しないと言っても過言ではない。 本書は「別れ」の重要性と人生の在り方について取り上げているが、今回は「大人の流儀」のシリーズ3作品目と言うことで本書のタイトルにある […]

松井石根と南京事件の真実

今年で終戦を迎えて69年経つのだが、未だに大東亜戦争をはじめとした第二次世界大戦の総括が続いている状況にある。その戦争を利用して、他国からカネを貪ろうとする所もあれば、謝罪を求めて、謝罪を行っても何度もやらせたがるような所もある。 大東亜戦争を通じて戦犯に指定された人物は数多くおり、A級・BC級併せて処刑された人は約1,500人に及ぶ。その中でもA級戦犯で処刑された人には東条英機や広田弘毅、板垣征 […]

プチ・プロフェスール

「プロフェスール」はフランス語で「先生」「教授」の事を指す。そう考えると、本書のタイトルは直訳すると「小さな教授」と言うのだが、何の先生だろうか、と読み進めていくと科学を研究していることから、俗に「リケジョ」と呼ばれている。「リケジョ」や「プロフェスール」と言っても、大学院生であるため、「教授」でも無ければ「博士」でもない。しかし、そのリケジョに憧れる小学生が「先生」や「教授」と呼んでいることから […]

アイルランド紀行 – ジョイスからU2まで

ヨーロッパはイギリス、イタリアなど有名な国は数多く存在する。しかしあまり知られていない国も存在しており、その中にはイギリスの隣国である「アイルランド共和国(以下:アイルランド)」が存在する。アイルランドというと大都市である「ダブリン」以外はなかなか知られていない。そう考えると、私たちの知らないアイルランドの魅力は本書の中に隠されているのかもしれない。本書は知られざるアイルランドの魅力について「紀行 […]

人生の悩みはお風呂で消える

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。 人には誰しも「悩み」が存在する。その悩みをいかにして解消するのかについて書かれた本は数多くあり、メソッドにしても他人に相談する、文章を書く、本を読む、声に出すなどさまざまであるのだが、本書は「お風呂に入る」という手法でもって悩みを解消する方法を紹介している。今年の初夏に第2弾が上映された「テルマエ・ロマエ」を意識してのことなのだろうか(そもそも舞台は「お風 […]

農は甦る

日本の農業は衰退の一途をたどっているように見えているのだが、実際のところはどうなのだろうか。じっさいに週刊ダイヤモンドや週刊東洋経済では、農業ブームと呼ばれるような記事が出ていたことを記憶している。とは言っても2014年現在ではなく、今から5年前の2009年ごろのことであるのだが。 とはいえど、農業は疲弊している悲観的な部分もあれば、新規参入も続々と入り活気付き始めている楽観的な部分もある。さらに […]