失敗からわかるアジア進出

「グローバル化」という錦の旗のもとに、企業の海外進出は止まる所を知らない。特に多かったのが、人口も多く、経済成長も著しい中国だったのだが、ここ最近の反日からか撤退する企業も少なくない。もちろん韓国も同様である。そうしていってアジアの経済成長に乗る形で進出しても失敗してしまう企業は少なくない。

ではどうして「失敗」するのだろうか。その傾向としては相手の国の文化を知らない、もしくはビジネスに対する考え方や教育がなっていないなど様々なものがある。海外進出には多くの恩恵を受けられるメリットはある一方で、そういったリスクをどのようにして回避・分散するか次第で、大損して撤退してしまうというような事もありうる。

本書は数ある企業における海外進出の失敗談をもとに、どうしたら限りなくローリスクで海外進出を果たせるのか、その方法について公認会計士の立場から紹介している。なお、本書は全世界ではなく、あくまで中国・韓国・インド・ベトナムなどのアジア進出を念頭に置いている。