DAY

2014年11月20日

献灯使

本書のタイトルは「けんとうし」と呼ぶ。ただ「けんとうし」というと、どうも「遣唐使」を連想してしまうのだが、本書はあくまでは「献灯使」として扱っている。 本書は表題作の他にも「韋駄天どこまでも」「不死の島」「彼岸」「動物たちのバベル」と言った作品が収録されている短編集である。 中でも注目すべきは表題作の「献灯士」であるが、その「献灯」について辞書で引いてみると、 「社寺・神仏に灯明(とうみょう)を奉 […]