死ぬまでに知っておきたい 人生の5つの秘密

私自身人生は30年しか歩んでいない。そのため人生とは何かについて語ることは非常に難しい。その理由はまだまだ分からないことがあるからである。

その「分からない」部分について、本書を通じてどこまで補完できるか分からないが、人生において大切なこととは何か、そして幸せな人生を送るためにはどうしたらよいのかについて学んでみようと思う。

第一部「幸福な人生とは」
第1章「なぜ人生に意味を見いだし、幸福に最期を迎える人がいるのだろう?」
人生の意味を考える事は、生きる上で最も重要な要素の一つであり、その意味を見いだし、目的を見いだすことによって豊かな人生を送ることができ、幸福に最期を迎えることができるのだという。しかし中にはそれすら見いだせず道半ばでこの世を去ると言った人もいるのだが、幸福な最期を迎えるかどうかのカギとして「智恵」が挙げられる。

第2章「なぜ町の理容師から(そして60歳以上の235人から)話を聞いたのか」
60代以上の方々(本章のお断りには一武50代の方もいたという)がいかにして幸せな人生を送ってきたのかを著者自ら取材をして明かしている。「幸福をもたらしたもの」「生きる意義」「時間の浪費」「もう一度人生をやり直せるとしたら」「生きる秘訣」「人生の転換点」など質問は多岐にわたっている。

第二部「五つの秘密とは」
第3章「第一の秘密―自分の心に忠実であれ」
第一部の概要を元にして、具体的に本書のタイトルにある「五つの秘密」入っていく。最初は「心」である。人には「本心」や「本音」と言うのがある。ビジネス書や自己啓発書で言えば「やりたいこと」「思っているもの」と言うのをストレートに出しているかと言うのである。当然やりたいことを追っていても、中には本心ではないという実感を沸いてしまうことがある。最も欲しているのが仕事では無く、その先の結果であるということが考えられる。

第4章「第二の秘密―思い残すことのないように生きよ」
北斗の拳に出てくるラオウの最期の言葉にある「わが生涯に一片の悔いなし!」に似ているのかもしれないが、やり残したこと、思い残したことがないのか、それらが無いように生きるためには「挑戦」する他ない。もちろん成功しても失敗しても、後悔はしない。

第5章「第三の秘密―愛になれ」
「愛」と言っても様々である。恋人、配偶者、家族、友人など様々な人物への「愛」、他にも仕事への「愛」もある。それぞれ形のない「愛」でもって、生きる糧、強さにしているのだが、それを表した一節として

「愛は生命だ。愛を失えば、生命を失う」(p.103より)

というのがある。

第6章「第四の秘密―いまを生きよ」
私たちが生きているのは過去でも未来でもない「今」を生きているのである。しかしそれを考えていても、念頭に入れて行動できているのかと言うとそうでは無い。人によっては過去について執着をしている状況になり、人によっては見えない未来ばかりを追い求めてしまう。自分の人生について振り返ったり、これからのことについて計画を立てたりすることも大事だが、それ以上に刻一刻と過ぎ去っていく「今」を生きることが大切である。

第7章「第五の秘密―得るより与えよ」
人によってはものや名誉などの欲しがってしまう。しかし得るためにはまず相手に与えることが大切である。では何を与えたら良いのか、ものでも良いし、自分自身のノウハウでも良いし、相手にとって喜んでもらえる、ためになることを積極的に行動することが大切である。もちろん「見返り」を過度に意識せず、得られることを念頭に置かずひたすら与え続ける事によって思いもしないもの・ことを得ることができる。

第三部「五つの秘密を実行しよう」
第8章「秘密を実践しよう」
「五つの秘密」はまさに人生を豊かにし、幸福な最期を遂げるための大切なことである。学んだからと言ってそれを自らの行動に昇華できていないようでは何の意味もない。ビジネス書や自己啓発書と同じく、実践をする事が大切であるが、実際に本書を通じてどのように実践をしたら分からない方もいる。実は第二部の各章末に「問い」が設けられている。それをノートに写して、自問自答しながら答えてみるだけでも実践になる。

第9章「よく死ぬための準備をする―幸福な人は死ぬことをおそれない」
本章を見ると「終活」を連想してしまうのだが、死を意識するのでは無く、死を覚悟しつつ、なおかつ死への準備をしつつも、最期まで生き続けることの大切さを説いている。

第10章「最後のレッスン―秘密を実践するのに遅すぎることはない」
本書の実践はサブタイトルにもあるとおり、早すぎることも遅すぎることもない。今から実践を行い、最期を迎えるまで続けることも人生を豊かにするための大きな役割を持つ。もちろん実践は早いほうが良いのだが、遅すぎたとしても気づきさえすれば本書の価値はあるのだという。

本書の著者は幸福な老い方をした方々との会話の中で得た幸福な人生、そして最期を本書にしたためた。もちろんアメリカの考え方であるのだが、一つ一つ見ていくと、日本にも通ずるものがある。そう考えると、人生を豊かにしたい、幸福な人生とは何か分からない方にとってはバイブルとなる一冊になる。

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