人生は90秒で変わる

本書のタイトルを見るに「変わるの早すぎ」という感じが否めないのだが、著者は習慣そのものを変えるきっかけをつかむ、あるいは変えようとする気持ちを持つことができれば、90秒で人生そのものが変わることは造作もないことなのかもしれない。

本書は今となっては北海道のコンサルティング会社として、そしてネットビジネスの会社として名をはせるようになった株式会社MTSの葉山氏がこれまでの人生を振り返りながら、人生を変える方法について提示している。

第1章「仕事の達人は「不幸」になりがち」
巷には時間術や仕事術と呼ばれる本が多数存在する。しかし、それを「ただ」実行し続けても、仕事は好転せず、むしろ「不幸」になってしまいかねない。そのため、「目標」を持つことが大切であるが、「目標」そのものが仕事ばかりになってしまっては、同じように「不幸」になってしまう。そのために「自分の時間」を持つことが大切になる。

第2章「「自分の時間」を取り戻す」
本書で言う「90秒」というのは、「90秒で決断をする」と言うことである。それ以上な学考えてしまうと、決断力が鈍ってしまい、良いことはないのだという。そのため、真剣に考える時間を少なくし、そして決断をするまでの時間を90秒に収め続けることによって、人生を、そして習慣を変えていくことが大切である。

第3章「「最短」でお金を稼ぐ方法」
「最短」でお金を稼ぐためには、1人では限界がある。もちろんそのためにはパートナーを選ぶ・見つける必要があるのだが、そのためには「売るもの」「組む人・会社」を厳しく選ぶ必要がある。善し悪しによって最短で稼ぐことができる一方で失敗してしまえば、かえって遠回りをしてしまうことになる。それを避けるために、パートナー選びが大切になる。
他にもブランドや信用、さらには人脈や情報収集についても取り上げている。

第4章「「逆カレンダー」で夢や目標を実現する」
簡単に言えば夢や目標、さらには余暇などやりたいことを決めて、スケジュールの「逆張り」をすることにある。その逆張りしたスケジュールをもとに、計画を立てること、そしてそれを反復し、継続することが大切であるという。

「90秒」という短期間で人は変わると思ったのだが、人生を取り戻すための「決断」を第2章で指している。その決断によって、行動そのものも変わることができ、それが習慣、そして人生にと展開していく。なので考える時間をなるべく省き、決断すること、そして続けることによって、人生は2倍も3倍も良いものになる。