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2015年5月

オペラ座のお仕事――世界最高の舞台をつくる

日本における「オペラ座」というといろいろあるのだが、本書では東京にある「新国立劇場」を取り上げている。「新国立劇場」が開場したのは1997年、本格的な「歌劇場(オペラ座)」として建立され、現在までオペラ・舞踊・演劇など多岐にわたって公演が行われている。 そのオペラ座で2001年9月より、専属合唱指揮者となった方が新国立劇場での毎日、そして指揮者の仕事、そしてこれまでとこれからについて綴っている。 […]

冬眠の謎を解く

季節は夏であり、そろそろ虫や動物の活動が活発化する状況になるのだが、晩秋から初春にかけては「冬眠」を行っている生物も数多くいる。その「冬眠」を行うのは変温動物がほとんどであるのだが、そもそも「冬眠」とはいったいどのような習性なのか、そしてその「冬眠」を通じてどのような効果をもたらすのか、謎が多い。 本書はその「冬眠」にまつわる謎について迫っている。 第1章「低温で生きる体の秘密」 ヒトのような恒温 […]

5年後、メディアは稼げるか―Monetize or Die?

紙のメディアが右肩下がりとなり、それに取って代わるものとしてウェブメディアが隆盛してきている。しかしウェブメディアも数多くあり、質的にも玉石混淆と言える様な状況である。ちなみに本書の著者は「東京経済オンライン」の編集長を務めており、就任してからわずか4ヶ月で、ビジネス誌系のサイトでアクセス数No.1に導いた実績を持っている。その体験の中で著者自身が痛感したこと、また体験を通じてウェブメディアは稼げ […]

手綱、繋がる思い—馬は体と心のセラピスト

皆さんは「ホースセラピー」をご存じだろうか。いわゆる「乗馬療法」というものであり、よく言われているものとして、 「馬と触れ合うことで何となく元気をもらうもの」(p.2より) と言われている。あながち間違いではないのだが、それだけではなく、元気をもらうというよりも「癒し」と「つながり」を得ることができる。本書は実際にホースセラピーを行っている団体が、実際にホースセラピーとは何か、そしてどのような現状 […]

コンテンツビジネス・デジタルシフト―映像の新しい消費形態

本書で取り上げる「コンテンツ」は主に「アニメコンテンツ」である。最近アニメも、実際のアニメ放映のみならず、DVD・BDの販売、さらにはグッズなどの販売もあるのだが、これはミクロの観点からの売り上げである。マクロになると、スポンサーからの広告料などが主な収入源になるという。 しかしそういった「アニメコンテンツ」にも変化は見られる。本書はそのコンテンツビジネスの変化について迫っている。 第一章「メディ […]

チャンスの神様と出会う方法

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。 チャンスは誰もが平等にやってくる。それを受け取る・取れないはあなた次第である。しかしそのチャンスを見つけ出し、つかみ取るまでにはいろいろと知る必要のあるものがあるという。 その一つとして「チャンスの神様」という存在を知り、出会う方法がある。本書はそのことについて伝授をしている。 第1章「身近なチャンスを見つけ出そう!」 チャンスは身近なところに転がっている […]

戦争体験は無力なのか ある政治記者の遺言

今年で終戦70年という節目を迎える。節目というわけではないのだが、その長い年月の中で語り継がれているのが「戦争体験」である。私の祖母も大東亜戦争により疎開を経験したことから小さい時に戦争のことについて語っていたことを今でもはっきりと覚えている。もちろんその戦争体験は今でも語り継がれているのだが、本当にそれは無力なのかと疑問を投げかける記者がいた。本書は長年政治記者を務め、政治の表・裏の世界を知り尽 […]

メディアのなかのマンガ―新聞一コママンガの世界

「マンガ」というと日本が誇るべきポップカルチャーの一つである。それは間違いないのだが、ほかにも意味がある。例えば本書のように昨今の政治や社会の「風刺」として一コマなり四コマなりマンガにしているものもある。もっとも国民的マンガ・アニメとして知られている「サザエさん」も、元々は朝日新聞の四コマ欄にて連載されていた。もちろん連載当時の政治や社会を揶揄している部分も存在する。 本書はマンガ論の中から、新聞 […]

藤原和博の必ず食える1%の人になる方法

サラリーマンの世界でも、フリーランスの世界でも成功できるのは100人に1人であるという。そこで本書にて「1%」と定義されているのだが、いろいろな条件をクリアし、なおかつこれからのタイプによって分岐される条件をクリアすることによって、「100人に1人」、つまり「1%の人」になることができる。本書はそのことについて取り上げているが、共通した前提条件は以下のとおりである。(いずれも「序章」より) ・パチ […]

日本の軍歌~国民的音楽の歴史

「軍歌」というと右翼を連想してしまう方も多いようだが、そもそも日本における軍靴の歴史は明治時代にさかのぼる。その草分けとなったのは1885年に「来(きた)れや来(きた)れ」が登場したことにあるのだという。それからヒット曲になった軍歌も存在し、中には「ミリオンセラー」にまでなった軍歌も存在した。 本書は国家思想における「軍歌」ではなく、あくまで「大衆音楽」における「軍歌」の存在はどのようなものであっ […]