必ず結果を出す人の伝える技術

仕事を行っていくうえで、いろいろな人に「伝える」ことが大切である。その「伝える」技術をどのように鍛えたらよいのかわからない方も多く、それができないと、社内外のコミュニケーションを円滑にできないどころか、自分自身の価値を下げていってしまうことにもなりかねない。そのため「伝える」技術を鍛えることは大切である。

本書では「伝え方」はもちろんのこと「対話」「言葉」「講演」など伝えるための力をいくつかのポイントに分けて伝授している。

第1章「結果を出す「伝え方」、15のポイント」
話し上手な人でも、きちんと「伝える」ことができるとは限らない。その理由として言いたいことが簡潔に言えることができるかどうかにあり、話が上手か下手かというのが問われないからである。その「伝える」要素の中で重要なものとして「目的」や「起承転結」など、正しく「伝える」ためにはポイントがある。本章はそのポイントを15個紹介している。

第2章「「対話力」を高めるための9のポイント」
次は相手との対話を行うための要素であるが、そもそも相手を伝えるだけではなく、双方とも伝えやすい環境づくり、キャッチボールづくりが大事になってくる。そのポイントについて本章では9つにまとめている。

第3章「命運を分ける、使ってはいけない言葉22、使いたい言葉12」
日本語には様々な言葉や表現がある。Yesとなる言葉や表現、Noとなる言葉や表現、そしてどちらとも言えない言葉や表現が挙げられる。表現方法が多彩であるだけに、その選び方ひとつで相手にとって快いものになるものもあれば、気分を害する、あるいはビジネスにおいてもせっかくのチャンスを失ってしまうような言葉も存在する。本章では使ってはいけない言葉・使いたい言葉と分けて紹介している。

第4章「人前で話す「講演力」、13のポイント」
「講演力」とあるのだが、これだけだとビジネスパーソンの中でも特に秀でた人が講演を行う際に使えるポイントを紹介しているように見えてしまうが、実際には「講演」の場だけではなく、「プレゼン」としても本章は役立つ。「講演」にしても「プレゼン」にしても、用法は異なるものの、ポイントは共通している。

第5章「話し上手の人がやっている11の習慣」
話し上手と言っても色々とある。話し上手の中には第1章で取り上げている「伝え上手」かそうではないかというのもある。しかし本章ではそういった分別は抜きにして「話し上手」が何をやっているのか、ビジネス・プライベートかかわらず共通していいる「習慣」について11個取り上げている。

「伝える」ことが苦手な方がいるのだが、その方々は何が原因なのか知る必要がある。またその原因を知ったうえでどのような対策が必要なのか、本書はそれを知る上で大事な一冊である。