オーロラ!

ヨーロッパや北極などで見られるオーロラ。今年の3月6月には北海道でも観測された。オーロラは非常に神秘的であるが、科学的な見地において様々な葉㏍年が繰り返してきた。本書はそのオーロラがなぜ光るのか、そしてオーロラと発明との関係を解明するとともに、オーロラが紡ぐ未来について取り上げている。

1.「オーロラはなぜ光るのか?」
オーロラの光は非常に不思議であり、形も色も一定せず、様々な色や顔を見せてくれる。その光はいったいどのようなメカニズムがあるのかというと、酸素原子や太陽光、地磁気などが相まって発生している。

2.「発電する宇宙空間」
それらの要素が相まって一種の「電流」のように発電し、不思議なオーロラが出来上がるのだが、その電気とオーロラ、そしてそれを取り巻く宇宙との関係は深い。その関連の中核をなしているのが「太陽」である。

3.「速すぎるオーロラを追え!」
オーロラはゆっくりと映るイメージを持たれるのだが、実際のオーロラはほんの一瞬しか映らない場合がある。長い時間移ったとしても一瞬たりとも同じ形になるわけではなく、目にもとまらぬ速さで形が変化している。「速すぎる」と題した理由はこのためであり、本章では速さの秘密について取り上げている。

4.「3D時代のオーロラ研究」
ではそのオーロラにまつわる研究はどれだけ進んでいるのかというと、著者は東京工業大学で行っている3Dプラネタリウムの研究の一環としてオーロラを3Dで見られるかという研究を行っている。ほかにもオーロラが発生したことを測定する測定器の開発についても本章にて言及している。

5.「オーロラの過去・現在・未来」
本章では2012年の1月23日に「太陽フレア」が観測されたニュースをもとに、日本でもオーロラが見られるかもというような予見をしている。現に最初に書いたように、今年の3月6月に北海道でオーロラが観測されていることから、時期は違えど、その通りになった。

最初や5.でも書いた通り、オーロラは北欧や北極など外国だけしか見られないものではなくなり、北海道でも観測されるようになった。そのことを考えると身近になったというようなイメージは持たれるが、まだまだオーロラには謎が多い。その謎についてどこまで解き明かすのか、そしてオーロラはどこまで身近なものになっていくのか、それはこれからの研究にかかっている。

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