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2015年10月

勉強法の科学――心理学から学習を探る

書店に行くとビジネスマン向けや受験生向けなどの「勉強法」にまつわる本がある。その勉強法として挙げられるものとして知識の得方であったり、記憶の仕方であったり、さらに問題の解き方であったりと方法はいろいろとあるのだが、そもそもそういった勉強法は科学的な見地から解き明かしている本は本書に出会うまで見当たらなかった。 本書はその勉強法はどのようなメカニズムがあるのか、科学的な見地から考察を行っている。 1 […]

東京スカイツリー論

2012年に竣工し、オープンしたのが押上にある「東京スカイツリー」である。高さ634メートルに及ぶタワーには、観光名所として知られるだけではなく、なおかつ放送において最も重要な役割を担う箇所として知られる。そのスカイツリーは日本として、そして世界としてどのような存在となるのか。本書は「インフラ」「タウン」「コミュニケーション」など様々な角度の立ち位置について取り上げている。 第1章「インフラ編/東 […]

退職金貧乏―定年後の「お金」の話

団塊の世代がすでに続々と定年退職を迎えるようになっていった。その状況の中大量の退職金をもらうようになるのだが、その退職金が貧乏になってしまう引き金になってしまう。それはどうしてなのかというと「お金」をいかに運用していくのかを全くすることがないというものである。老後裕福とまではいかなくても、慎ましやかに生きることができるためにはお金が必要になるのだが、そこには頭を使って資金を守る必要がある。 では、 […]

IGPI流 セルフマネジメントのリアル・ノウハウ

どんな規模の企業でも、どんな立場のビジネスマンでも「明日は我が身」といえる状態にある。ようは、いつ会社が倒産するのか、そしていつクビになるのか全く分からない状態にある。また会社によっては買収されて、居場所がなくなってしまうというようなことも往々にしてある。本書では会社として、ビジネスマンとして「サバイバル」と呼ばれる状況からいかに生き延びるべきか、思考法・行動術などを著者のエピソードとともに伝授し […]

戦犯の孫―「日本人」はいかに裁かれてきたか

今年で第二次世界大戦、および大東亜戦争が終わってちょうど70年を迎える。その終戦後、A級・B級・C級に戦犯がカテゴライズされ、多くの人が処刑されたり、禁錮刑を受けたりした。1952年にサンフランシスコ講和条約により名誉回復となったのだが、戦犯の子孫たちは今もなおそのことにおける重い十字架を背負っている状態にあった。本書はその戦犯の子孫たちに直接取材を行い、その苦悩について描かれている。 第一章「A […]

誰が「知」を独占するのか―デジタルアーカイブ戦争

「アーカイブ」というと元々は図書館や博物館、美術館などの施設がそれぞれになってきたという。しかし最近では急速なデジタル化により、ネット上にアーカイブを持つことができるようになった。しかしそれが「デジタルアーカイブ戦争」という新たな戦争の火種となってしまった。 「デジタルアーカイブ」というと、図書館の情報なのだから私たちの生活とは何の関係もないのだろうと思いがちなのだが、実は活用によっては国益にかか […]

戦前日本の安全保障

日本における安全保障法案の改正が9月17日に参議院で可決し、成立した。しかし現在でもそれに反対する方々が訴訟の準備を始めており、まだまだ安保の火はとどまるところは知らないといえる。 しかし日本の安全保障は戦後から作られたわけではなく、大東亜戦争以前から存在していたという。本書は戦前の中でも「第一次世界大戦」の時期から、大東亜戦争にかけてどのような安全保障を行ってきたのか、そのことについて取り上げて […]

くらしの活銅学―健康と衛生に不可欠なミラクルミネラル

私たちの生活の中で金属は切っても切れない関係にある。本書は「銅」について取り上げているのだが、例外なく親しまれている。その身近な存在である銅が、いかにして親しまれているのか、食生活や衛生、そして生活の中の歴史とともに紐解いている。 <食生活と銅> 「銅」というと食器や道具を取り上げているのかと思ったら、実は栄養素の一つとして挙げられることがある。どういったものがあるのかというと「チョコレート」や「 […]

科学の危機

今年は日本人ノーベル賞受賞者が誕生した。生理学・医学賞に北里大学の大村智特別栄誉教授が、物理学賞に東京大学宇宙線研究所所長の梶田隆章教授が受賞するなど、日本の科学は進歩した・明るいというポジティブな意見が出る。 ノーベル賞を受賞することは非常に喜ばしいことなのだが、目をそらしてはいけない現状も科学の世界には存在する。本書は「科学の危機」と題して、科学による悪影響と問題を解き明かしている。 第一章「 […]

若者はなぜ「就職」できなくなったのか?―生き抜くために知っておくべきこと

大学3年生、大学院1年生(2017年卒)はそろそろ就職活動に向けて本格的に動くシーズンといえる。職業によってはすでに面接審査も行われ、採用され始めているという。また景気が回復していることもあり、採用の門戸は広がっているものの、人によって就活が厳しい状況であるのは変わりない。 本書は大学などの学校が就職に対してどのような対応を行っているのか、そして若者の雇用問題がいかにして学校教育に影響を与えたのか […]