「戦略課題」解決 21のルール

ビジネスの世界では様々な「課題」に遭遇し、その課題に立ち向かい、解決することによって成長することができる。その課題に対してどのように解決していくのか、本書はそれを「戦略」という観点でルール付けしている。全部で21個あるのだが、当ブログではその中から5つを厳選して取り上げることとする。

第1章「戦略とは何かを知る―戦略概念を理解し、戦略の定石を知る」
戦略とは、

「長期的・全体的展望に立った闘争の準備・計画・運用の方法。戦略の具体的遂行である戦術とは区別される」「大辞林 第三版」より)

とある。その戦略というと良く使われるのが「孫子の兵法」である。その孫子の兵法がどのようにして「戦略」に昇華できるのか、そしてその戦略はどのようにして構築し、扱っていくのか、本章は戦略の概要的な部分を取り上げている。

第4章「事実に向き合う―データで事実を徹底的に見定める」
ビジネスにおける「戦略」を構築する上で必要なものが「数字」である。その「数字」とは何かというと売り上げなどの「データ」である。そのデータをいかに現状把握としていくのか、そしてそのデータからいかに分析し、戦略構築の道具としていくのかを本章では伝授している。

第5章「課題の本質に迫る―問題の理由をしつこく探って戦略課題を設定する」
様々な課題があるのだが、その本質・理由を知らないことには、解決策を組み立てることは非常に難しい。そのために本質に迫るための方法について列挙しているのだが、その中には有名な「トヨタ方式」もある。

第9章「課題仮説を立てる―仮説・検証の繰り返しで解決策へとつなげる」
課題の本質が見えてきたら、解決策を組み立て、実行を繰り返していくかを取り上げている。もちろん「仮説」と「検証」のサイクルを回し続け、解決に近づけることが必要になってくる。

第21章「仕組みをつくる―戦略課題解決能力の高い組織づくりを」
ほかにもシミュレーションをしたり、コミットメントしたり、決断したりする必要があるのだが、課題解決のための集合体として「仕組み」が本書の最後の章にしている。課題が出てきてから解決するためには、組織として「仕組み」を構築することが大切となり、どのように作ったらよいのかを示している。

企業をはじめとした組織のなかには常に「課題」が出てくる。その課題に対していかに解決していくか、それを戦略にして構築していくか、そして解決していくか、そのルールをドンドン守り、実践していくことによって課題解決をしていけるようになる。