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2015年12月

人と芸術とアンドロイド― 私はなぜロボットを作るのか

技術革新の波は止まるところを知らず、アンドロイドやAI(人工知能)も日々進化している。アンドロイドの分野でもホンダのASIMO(アシモ)の誕生をきっかけに様々なロボットが開発されるようになった。先の被害日本大震災における福島第一原発事故の処理でもロボットが活躍したのは記憶に新しい。 そのロボットがどうして作られていったのか、そしてロボットはどのように進化していくのか、本書はヒト型ロボットの研究の最 […]

逆転のメソッド―箱根駅伝もビジネスも一緒です

第92回箱根駅伝まであと1か月を切った。すでに出場校は出そろい、これからどのようなドラマが生まれるのか、私自身も箱根駅伝のドラマが好きなので心待ちにしているところである。その箱根駅伝のディフェンディング・チャンピオンとして迎えるのが青山学院大学、その大学の陸上部の監督が、本書の著者である原晋氏である。その原晋氏がどのように箱根駅伝を制していったのか、その人生について綴ったのが本書である。 第1章「 […]

町の忘れもの

「町」には様々な風景を持っており、その風景は時代とともに変化をする。もちろん印象的な町並みも変化とともに、風化してしまい、ないがしろにされていってしまう。本書はその忘れ去られようとしている町並みについて本という媒体を使って残している。 第1章「失われたものたち」 一昔前、ごく当たり前に存在した「貸本屋」や「おみくじ機」「リヤカー」と言ったものがある。その一昔前の姿の写真と、それが失われた「今」の写 […]

戦後日本の経済と社会――平和共生のアジアへ

今となっては世界第三位の経済大国だったのだが、数年前まではアメリカに次ぐ世界第二位だった。その世界第二位に上り詰めた最大の要因の一つとして高度経済成長による世界的にも類を見ない、目覚ましい経済成長を遂げたことにある。その戦後経済の中で大きな成長を見せたのと同時に、ひずみもまた存在したという。 本書は戦後日本がどのような経済成長をたどり、経済体系を作っていったか、そしてこれから日本の経済のみならず、 […]

常識哲学―最後のメッセージ

そもそも「常識」というのは何なのかということをよく考える。私自身、元々は「常識」という言葉はそれほど嫌悪感はなかったが、その言葉をみだりに振りかざす人がいたことから、その人も含め「常識」ということに対して嫌悪感を覚えてしまった。 そもそも「常識」自体も相対性理論を生み出したアインシュタインの言葉で、 「常識とは18歳までに身に付けた偏見のコレクションのことを言う」(こちらのサイトより) とある通り […]

葬送の仕事師たち

かつて映画で「おくりびと」というものが放映され、様々な賞を総なめにした。実際にその「おくりびと」がフォーカスされているのは「納棺師」と呼ばれる職業であり、実際にある仕事である。他にも葬儀を始めとした「葬送」に関する仕事に従事している方々がおり、マーケットとしても右肩上がりが続いているという。その葬送に関する仕事に従事している人たち、あるいは志している人たちはどのような存在であるのか、本書ではそのこ […]

病んだ部下とのつきあい方―精神科医が教える上司の心得

冬は「うつ病」や「抑うつ」の症状が起こりやすい季節である。その理由として昼が短く夜が長い、簡単に言うと「太陽が出るのが短い」というのがある。もちろんそれはサラリーマンの世界でも例外ではなく、もしかしたら部下を持っている方の中には、そういった部下を持ってしまうこともある。その部下との接し方ひとつで、快方に向かうことも、あるいはうつを予防することもあれば、逆に悪くなってしまう引き金にもなる。そういった […]

もたない男

本書は決して「モテない」方のための本ではなく、あくまで「断捨離」などの「整理」について自ら実行したことをつづった一冊である。「断捨離」のみならず、シンプルに生きる、あるいは生活するための術はいろいろとあるのだが、著者は「断捨離」どころではなく、なんでも捨てるほどであるという。そのため「もたない男」というタイトルがついたと言える。 第一章「なぜもたないのか?」 元々著者は作家というよりも漫画家で「じ […]

シェーの時代―「おそ松くん」と昭和こども社会

10月からTVアニメ「おそ松さん」が放送されており、賛否両論がありながらも、大人気を誇っている。第1話から予想を遥か斜めを行く展開が魅力的である。そもそも「おそ松さん」が放映されたのは原作者である故・赤塚不二夫氏が生誕80周年を記念したところにある。 そのこともあって本書というのもちょっと変であるのだが、そもそも「おそ松さん」の原作と言える「おそ松くん」はどのような時代背景があり、どういったキャラ […]

ヒマラヤを越える子供たち

ヒマラヤ山脈といえば最高峰で8848メートルにもなる高峰の山々が連なっているところである。それ故に過酷ともいわれるほどの環境の中で、様々な目的をもってヒマラヤ山脈を越えようとする子供たちがいる。その目的も国としての「事情」があったという。 子どもたちはなぜヒマラヤの過酷な環境をわたっていくのか、そしてその目的とは何か、本書はそのことについて取り上げている。 <第1部> 子供たちがチベットからヒマラ […]