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2016年2月

ワールドプロレスリングの時代―金曜夜8時のワンダーランド

「戦いのワンダーランド」と言う言葉は80年代当時、新日本プロレスの実況を勤めていた古舘伊知郎から発した言葉である。この言葉がワールドプロレスリングという番組を印象づけ、サブタイトルにある「ワンダーランド」とも銘するようになった。今も「ワールドプロレスリング」は放送されているのだが、毎週土曜深夜に放送枠が移動となっている。しかし以前は金曜のゴールデンタイムに放送されるほど、人気を博していたのだが、そ […]

私の「ニューヨーカー」グラフィティ

皆さんは雑誌「ニューヨーカー」を読んだことはあるだろうか。私自身は読んだことがなく、どういった魅力があるのか分からない。ちなみに著者は50年にもわたって「ニューヨーカー」を購読しているという。これほどの長い歴史が「ニューヨーカー」にあるとは驚いたし、その本を50年にわたって読み続けたことは興味深い。また著者は実際にニューヨークに訪れたことがあり、ニューヨーク、そして「ニューヨーカー」とはどのような […]

花が咲く頃いた君と

本書のタイトルにある「花のさく頃」、そこに出ている花は「ひまわり」「コスモス」「椿」「桜」と春夏秋冬を表している。順番で言ったら夏・秋・冬・春の順と言える。特に「桜」は関東では来月咲き、別れと出会いの両方を象徴付け、所によっては年度をまたぐ象徴としてある。 四季それぞれにある「花」、その花とともに彩られる青春が本章に収められている。もちろん本書で取り上げている物語は最初に書いてあった四季それぞれの […]

なぜ大企業が突然つぶれるのか 生き残るための「複雑系思考法」

「栄枯盛衰」と言う言葉がある。いくら安定的に成長を続けている企業でも、衰える時期が来ることもあれば、突然倒産することはごく自然にある。もっとも1997年には、絶対つぶれないと思い込んでいた銀行や証券会社も倒産するというようなことが起こっている。なので、どんな企業であっても倒産するリスクは存在しており、なおかつリストラに対しても同じことが言える。本書は製造業の危機も兼ねて、大企業が倒産する可能性のあ […]

下に見る人

「自分より下」を見る人はどのような目や表情で見るのだろうか。ある意味「見下す」ような状況にあるのだが、状況や境遇、さらには人によって下に見る人の表情は変わってくる。本書はそういった下を見る人を主観においた話を収録している。収録している数は全部で24あり、しかも1つ1つページ数は、ばらつきはあれど、だいたい3~4ページほどと、どちらかというとショートショートにも見える一冊である。 それだけありとあら […]

新・現代思想講義 ナショナリズムは悪なのか

「ナショナリズム」はいわゆる「民族主義」のことであり、政治などの現代思想の中でもよく言われている。略語としても「ナショ」という風に呼ばれることもある。そもそもそのナショナリズムというと「愛国心」と共に語られることが多いのだが、そもそも国愛することと、「ナショナリズム」は別個として考える必要がある。この「ナショナリズム」は「悪」と定義づけられているようだが、それはなぜなのか、そして今日の経済状況はナ […]

眠らない―不眠の文化

人間において「睡眠」は最も大事な要素の一つである。その睡眠をしないという、いわゆる「不眠」をするというようなこともある。ちなみに「不眠」は「不眠症」を始めとした「睡眠障害」に挙げられるような人体的なもの、さらには「24時間営業」というような社会的な要素も本書では定義づけられている。サブタイトルに「文化」があるだけに、社会的な要素も含まれる。 本書はその「不眠」におけるものはいつ頃からでき、それが文 […]

やわらかい頭の作り方―身の回りの見えない構造を解明する

私自身頭が固いため、どうしたらやわらかくしたら良いのか、日々模索している。そこで本書に出会った。やわらかい頭を作るためにはどうしたらよいのか、それには身の回りにある見えない構造を解明することにあるのだという。 ではその構造とは一体何か、そしてそこから「やわらかい頭」を作るためにはどうしたらよいのかについて取り上げている。一応断っておくが、本書はあくまで頭の中にある思考回路をやわらかくするための本で […]

新版 アフォーダンス

「アフォーダンス」と言う言葉を聞いたことはおそらく少数だろう。そもそもそれについて研究している、あるいは学んでいる人でないと、これはあまり聞かない。では「アフォーダンス」とは何か、調べてみると、 「環境が動物に対して与える「意味」のことである。アメリカの知覚心理学者ジェームズ・J・ギブソンによる造語であり、生態光学、生態心理学の基底的概念である」(Wikipediaより) とある。単純に言えば森羅 […]

すべらない敬語

「すべらない」と言うと「人志松本のすべらない話」を連想してしまうだろう。しかしその連想じゃなくても、敬語などの言葉の中で使い方を間違ってしまうことは往々にしてあり、自分自身も書評をしている中で言葉の間違いでスベってしまうと言うことがある。 そのスベってしまうことにならないように本書では敬語をどのように使ったら良いのか、アナウンサーの立場から伝授している。 1.「敬語革命、勃発す」 ビジネスでもプラ […]