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2016年4月

「ふるさと」の発想―地方の力を活かす

自民党はかつて「地方創生」をマニフェストに掲げた。しかしその地方は今、活性化しているのかと言うと、活性化している所もあれば活性化できていないところがあると言いざるを得ない。そんな状況の「ふるさと」の中、所々で試行錯誤を繰り返しながら地方改革を進め、活性化している。本書は現職の福井県知事が地方活性化のために行ってきたことも含めて地方の現状を伝えている。 第1章「地方は、いま」 本章のタイトルからする […]

空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか?―ドローンを制する者は、世界を制す

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。 先日「ドローンの世紀 – 空撮・宅配から武装無人機まで」と言う本を取り上げ、ドローンの未来と現状について取り上げた。ちなみに本書はドローンの可能性とどこの国がドローンを制するのかを取り上げている。 ちなみにドローンと言うと最近では熊本地震における被害状況についてドローンを使って調査しているというのが挙げられる。 第1章「ドローンの現状」 ドローンの意味は「 […]

歌舞伎町・ヤバさの真相

東京都新宿区歌舞伎町。私自身はあまりそこに行くことはなく、むしろあまり行きたくない気持ちである。その理由としてかつてテレビで歌舞伎町に関するドキュメンタリーを見て、「歌舞伎町=危険」というイメージを植え付けられているためである(もっとも私自身が東京嫌いであるが)。 歌舞伎町は危険であることはいろいろと見聞きしたのだが、なぜ・どのように危険なのか、ヤバいのかについて解き明かした本はなかなかない。本書 […]

煩悩の子

「煩悩」とは、 「衆生(しゅじょう)の心身をわずらわし悩ませる一切の妄念。貪(とん)・瞋(しん)・痴・慢・疑・見を根本とするが、その種類は多く、「百八煩悩」「八万四千の煩悩」などといわれる。煩悩を断じた境地が悟りである」(「広辞苑 第六版」より) とある。一見難しいように見えるが、慢心や色欲などの感情がその「煩悩」に含まれると言った方が良いと言える。その煩悩はいつ頃からつくられるのだろうか、それは […]

老後の生活破綻 – 身近に潜むリスクと解決策

人生の中には様々なリスクが存在する。そのリスクの中には「生活破綻」なるものも存在する。その中でも老後と呼ばれる世代では「病気」「詐欺」「子供の失業」と言ったものがあるという。そのようなリスクが降りかかり、生活が破綻してしまう高齢者は少なくない。その生活破綻の現状とこれからの対策をどうしたら良いか、そのことについて取り上げたのが本書である。 第1章「高齢社会の現実」 現在日本では4~5人に1人が65 […]

下戸は勘定に入れません

あるバツイチの教師の主人公が、人生に疲れたことにより、よって死のうとするのだが、その際に偶然旧友と会うことになってしまう。その旧友の家で一緒に飲んだのもつかの間、突如昔にタイムスリップをしたことから物語は始まる。 酩酊の中でタイムスリップし、2人の過去を映し出しているが、そこにはいくつかの謎がアリ、その謎を解き明かしていくミステリー要素が詰まっている。しかも2人の関係だけではなく、共通した関係にあ […]

一人でも部下がいる人のためのパワハラ入門

あらかじめ断っておくが、本書はパワハラの仕方を伝授している本ではなく、パワハラにならないよう、どのようなふるまいを行ったらよいのかを示している、いわゆる傾向と防止策を取り上げたものである。もしもあなたが先輩や上司になった時に、部下・後輩を持つのだが、その接し方ひとつで相手の気分を害するだけではなく、裁判沙汰にまでなってしまうようなことがある。その裁判沙汰を回避するための法律や事例などを取り上げてい […]

働き盛りがなぜ死を選ぶのか―<デフレ自殺>への処方箋

世代別の死亡要因として挙げられる資料に、毎年20~40代の人の死因の第1位は自殺となっている。もっと言うと、自殺は高齢者にも波及しており、毎年3万人もの自殺者が出ている要因になっている。 本書は高齢者の自殺ではなく、最初に取り上げた働き盛りの世代がなぜ自殺を選ぶのか、その要因を迫っている。 第一章「国全体がうつ病にかかった?」 自殺に走る要因の一つとして「うつ病」が挙げられる。その「うつ病」が自殺 […]

保健室の恋バナ+α

私自身中学・高校と部活などに青春を費やしたこともあり、恋愛についてあまり関心がなかった。もっとも大学以降も恋愛について興味がなかったので、全く恋愛に縁がない状態で現在に至っている状態にある。 私事はここまでにしておいて本書の話に移る。本書は中高生に向けて恋愛とは何か、保健室で長年恋愛相談を行ってきた経験から、思春期と恋愛についての悩みを解き明かしている。 1章「好きってなぁに?」 人を好きになると […]

自分のついた噓を真実だと思い込む人

「嘘」をつく人は必ずいる。もちろん状況によっては「嘘も方便」ということわざがあるように、嘘を使うことによって好転するようなこともあるのだが、たいていの場合嘘をついてしまうと、自分自身に殻ができ、それでいて「偽りの自分」を演じるようになる。しかもそれが厄介なものとして他人にもその嘘を伝え、相手を騙すようなこともある。 本書は2014年に起こった中から有名な小保方晴子や佐村河内守の事件を元に「嘘」を真 […]