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2016年5月

音に出会った日

「あなたは想像できるだろうか。  夜明けを告げる小鳥のさえずりを、  ラジオから流れる音楽を、  愛する人たちのおしゃべりや笑い声を、  生まれてから一度も聞いたことがない人生を。    あなたは想像できるだろうか。  目の前で動く唇が、ほほ笑んで見つめる顔が、  唇の動きから読み取ってきた言葉が、  徐々に消えていく瞬間を……」(本書表紙袖より) 前者は著者が先天的に全聾(ろう:耳が聞こえないこ […]

満員電車にサヨナラする方法~時間と場所にとらわれない新しい働き方~

都市部で会社勤めの方の多くは満員電車に揺れて、まさに「痛勤」と呼ぶほどかなりつらいような通勤となってしまう。私自身もそういった体験はあるのだが、1日勤務するくらいの疲れが一気にやってきてしまう。十分に睡眠をとっていないと、スタートダッシュかけられず、ボーッとしてしまうことすらある。 そういった満員電車を忌避したい人は少なくないのだが、そこから脱出する方法はいくつか存在する。本書はその中でも「在宅で […]

20代のうちに知っておきたい読書のルール23

私自身、職業柄毎月50冊以上本を読む。多い時は70冊を超えてしまうのだが、そういったこともあってか自分自身「活字中毒症」「乱読家」と言ってしまう。それくらい読書をし始めたのは社会人になってからなので、もうかれこれ8年以上経つのだが、まだまだ私の知らない読書があるため、そのことから読書は楽しいと思っている。 その一方で読書が嫌い、つまらない方も少なからず存在する。本書はそういった方々、そしてこれから […]

音楽を仕事にして -日本の聴衆に、この感動を伝えたい-

音楽を仕事にしている方は私の周りにも少なからずいる。そういった方々は音楽に情熱を燃やし、人々に感動をもたらしめている。「音楽」を仕事にしている人と言うと、プロの演奏者であったり、指揮者であったりというイメージを持たれるのだが、本書はそうではなく「音楽マネジメント」と呼ばれる仕事に従事している方の自伝である。 第一章「音楽マネジメントの世界へ―手探りの出発」 著者が音楽マネジメント業の世界に入ったの […]

アルツハイマー病に克つ

「アルツハイマー病」は中高年層にかかることが多く、脳にあるたんぱく質が溜まって発症してしまう病気である。その病気により物忘れが頻発し、認知症と言った病の併発の原因にもなる。そのアルツハイマー病を予防、あるいは克服するためにはどうしたら良いか、本書はそのことについて取り上げている。 第1章「「もの忘れ」とは、アルツハイマー病とは」 最近あなたは「もの忘れ」をしたことがあるか。頻度によってはごく普通の […]

同じ条件、同じ時間で 10倍仕事ができる人、10分の1しかできない人

仕事のできる人・できない人の差はどこにあるのか、同じ条件や時間をそれぞれに与えても人によっては生産性(パフォーマンス)が大きく異なってくる。そのパフォーマンスをどのように高くしていくのか、その法則と、考え方、行動の仕方を伝授しているが、その大きなキーワードとなるのが「コンピテンシー(行動特性)」にあるという。 第1章「こう考えて動きなさい―成果を上げるシンプルな法則」 単純に動くだけではもちろん成 […]

健康長寿の脳科学

日本は高齢化社会であり、高齢者の割合も高くなってきているのだが、その中でも運動をしたり、仕事をしたり活発にすることができる「健康長寿」と呼ばれる高齢者も増えてきている。しかしその「健康長寿」のバロメーターとなる「健康寿命」がだんだんと伸び悩んできているというのだが、その要因とは一体何か、そしてその対策とは何か、本書は脳科学の観点から取り上げている。 第1章「元気に過ごせる期間は平均寿命よりも10年 […]

仕事力のある人の運動習慣―脳細胞が活発になる二倍速生活

私自身、仕事柄デスクワークが中心となるため、どうしても運動不足に陥りがちになってしまう。それを回避すべく筋トレをしたり、ウォーキングをしたりするなどして運動不足を少しでも解消しようとしているのだが、最近はなかなかそういう時間を取ることができなくなっている現実がある。 そういった運動不足と仕事の関係は一見ないように見えるのだが、実感として肩や背中、あるいは集中力など様々な面で直結している。もちろんこ […]

密室の神話

ミステリー作品、あるいは推理作品の中で出てくる殺人事件の多くは「密室殺人」と呼ばれるような類である。本書はその「密室殺人」を基軸にしたミステリー作品である。 本書の舞台は北海道にある架空の美術学校。その美術学校で起こった密室殺人は単純に部屋が密閉されているだけではなく、季節が冬であることから足跡も全く見つからない状況にある。そのことから密室に密室が重なって多重の「密室」となってしまい、事件そのもの […]

バケモノと蔑まれても…死なないで

本書の著者は生後三ヶ月の頃、ろうそくによる火災のために、顔半分が焼けただれる大やけどを負ってしまった。そのやけどは現在も残っており、髪も生えてこなくなってしまい、本書のタイトルにもある「バケモノ」のような顔になってしまったという。しかもそのことによって小学校の頃からずっと苛烈なイジメを受けることとなった。しかもそのイジメはクラスメートのみならず、上級生から、さらには教師からいわれのない差別を受ける […]