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2016年7月

日本が世界一「貧しい」国である件について

本書のタイトルを見るに、経済的には「貧しい」かと言うとそうじゃないのかもしれないが、心的な「貧しい」のであれば、その通りの部分もあるのかもしれない。本書もその中でも後者のことを表しているのかもしれない。ではなぜ心的に世界で一番貧しくなってしまったのか、その要因と対策を取り上げている。 1章「ニッポンはなぜ貧しくなったのか」 「日本は「豊か」だけど「貧しい」国」(p.23より) とあるが、まさにその […]

入社10年目の羅針盤―つまらない仕事が楽しくなる

大学新卒の場合、「入社10年目」はだいたい32歳くらいとなる。その年代になってくると個人差はあるものの、要職につく人もいれば、プロジェクトのリーダーに近い立場にいるような人もいる。その10年目となると会社はもちろんのこと、業界に関するありとあらゆる部分を知るだけではなく、それを動かすようなこともある。そのような年代になると仕事に関する考え方が熟成してくる。本書は熟成している時にこそ仕事やプライベー […]

ルポ にっぽんのごみ

ごみを捨てることは日常生活においてよくある行動であるのだが、そのごみはどうなっているのか、小学校などでは勉強しているものの、そこからどのように変化していったのか、私たちでも知られていないところはある。そこで本書である。私たちが捨てたごみはどのようになっているのか、そしてリサイクルやリユースをはじめとした「3R」は功を奏しているのか、そして今行われている分別は本当にごみを減らすこと、そして「3R」に […]

イギリス人の格―「今日できること」からはじめる生き方

今でこそホットといえるようなイギリス。その理由は先月に行われた国民投票でイギリスはEU離脱を決めたことにある。投票を見ると若者はどちらかというと残留傾向にある一方で、高齢者になると離脱傾向にあったという。そういった投票を見ると、昨年あった「大阪都構想」の住民投票が否決になった原因とよく似ている。 EU離脱の話はここまでにしておいて、そのイギリス、並びにイギリス人はどのように生きているのか、その考え […]

構造災――科学技術社会に潜む危機

災害には大きく分けて「人災」と「天災」がある。人災は人の過ちによる災害である一方で、天災は天候によって起こった災害を表している。しかし人災や天災にしても社会構造を起因している災害として「構造災」というのがある。その「構造災」はなぜ起こるのか、そしてそれを防ぐための手立てはあるのか、本書は知られざる構造災のあれこれについて追っている。 第1章「構造災とはなにか―科学社会学の視点から」 災害は人や天候 […]

憲法って、どこにあるの? みんなの疑問から学ぶ日本国憲法

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼 憲法が施行されたのは1948年5月3日。それから68年以上にわたり1度も改正されることなく、現在も使われている。改正はされていないとは言えど、解釈の変更は何度もなされているが、憲法はどこに、そして何のために存在するのか、7月10日に参院選が行われる前の復習として本書を見ていこう。 第1章「憲法って何?」 元々日本国憲法はGHQの指示によって改正されることとな […]

1億総バッタ時代~自由になりたかった僕らの独立術~

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼 「1億総バッタ」というとあまり聞きなれないのだが、本書の帯を見ると虫かごの中にあるバッタが描かれているが、それは「かごの中の鳥」や「回し車の中でクルクル回っているハムスター」といったほうが良いのかもしれないが、サラリーマンの現状そのものを表している。著者自身も今でこそ独立はしているものの、かつて上場企業の営業マンだった。その中での経験からサラリーマンでいるか […]

ネット炎上の研究

最近ではネットで炎上するような投稿やニュースが出てきている。その炎上に乗じてモノを売っていくという「炎上商法」もあれば、その炎上を狙って目立とうとする人も出てきている。この「炎上」という言葉はブログや掲示板が生まれたあたりからと考えると17~18年前から生まれたのかもしれないが、具体的にいつ生まれたのかは定かではない。本書はそのネット炎上がなぜ起こるのか、誰が起こすのか、そしてそれを防ぐ手立てがあ […]

安心で納得できる老後の住まい・施設の選び方

老後のために色々な準備をする必要があるのだが、実際に老後としてどのような備えのために必要なのか衣食住からお金に至るまで幅広く存在する。その中で本書は「住」にフォーカスを当てているが、マイホームから老人ホームといった施設に至るまでの選び方から情報の集め方に至るまでを伝授している。 Chapter1「ケースでわかる安心で優れた老後の住まいとは?」 老後の基準となるとどれくらいになるのか不明だが、人によ […]

使える行動分析学―じぶん実験のすすめ

世の中には様々な「分析」がある。その分析の中でも「行動分析学」というとフィールドワークなどの研究が必要になってくるのだが、その実験を自分自身で行うことができるのだという。その実験を通じて、自己分析を行うことができ、なおかつ変化できるきっかけをつくることができる。本書はそのことと、実験方法について取り上げている。 第一章「じぶん実験と自己理解―自分の行動の理由を知る」 「行動分析学」は簡単には「心理 […]