ほんとうに70代は面白い

私は今31なので、70代になるとしたら、倍以上の人生を歩んでいかなければならない。もしかしたら、それまで生きているかどうかもわからないのだが、もしも自分が70代になったらということで読み進めてみようと思う。

本書は70代になってからの人生をどのように謳歌していけば良いかを取り上げているが、あくまで本書は女性に向けた本である。しかしながら男性にも通ずる部分があるため、今回取り上げることとした。

<聡明な女は老いを楽しむ>
本章でもあくまで女性としてどのようにして老いを謳歌していけば良いかを取りあえげているが、人間関係にしても、恋愛にしても、これは男性に通ずるところがあり、なおかつ参考になる部分もある。

<エイジングとは熟成すること>
「エイジング」というと、身体そのものの衰えを感じてしまうのだが、実際にはエイジングは身体そのものを熟成することなのだという。熟成することによってその年代ならではの「美しさ」を手に入れることができる。

<本物の贅沢>
「贅沢」とはどのようなものなのか、それは若輩者の私自身でもわからない。本章では著者自身がバンクーバーやパリへ旅行に行った時のエピソードを織り交ぜながら取り上げいる。

<自分の身体にありがとう>
自分自身仕事に集中していて、自分の身体をないがしろにしてしまうことが度々ある。しかし仕事をするにも人生を謳歌するにも、「身体は資本」である。その体をどのようにして大事にしていくのか、著者自身の方法を伝授している。

<足るを知る>
本章の言葉は老子の中にある話である。節制のことを言っているように見えて、本章ではそれを踏まえた上での「贅沢」も取り上げている。

老いを楽しむことは自分自身でも想像ができない。70代になると言ってもまだ自分自身はその半分も生きていないのだから。しかしながら自分自身がもしも70代になったとしたら、もしくは70代になるまでどのような人生を歩んでいけば良いのか、その指針を考えるきっかけになる一冊である。