呼鈴の科学 電子工作から物理理論へ

私自身、家にいないことも度々あるのだが、たまに家にいるときもある。その時に「ピンポーン」と呼び鈴が鳴るのだが、それがなると途端に反応をしてしまう。そのたびに思ってしまうのだが、呼鈴のパターンは色々あれど、途端に反応してしまうのはなぜか、そこには「科学」が秘められているのだが、その秘められているメカニズムを取り上げているのが本書である。

第0講「科学は観察にはじまる」
科学を研究するには観察がどうしても必要になってくる。その観察をどのようにして行っていけば良いのかも含めて取り上げている。

第1講「二種類の磁石」
呼鈴になぜ「磁石」なのかと疑うのだが、呼鈴の原理として物理的に金属で鳴らす呼鈴を表している。簡単に言えば自転車で使うベルがそれに当たる。その呼鈴はいったいどのようにして鳴らすのかについて「磁石」が基軸になっているという。

第2講「磁石と力」
磁石と力学は密接に関係のあるのだが、そもそも磁石によってどのような力が作用されるのか、そのことについて取り上げているのが本章である。

第3講「常識に沿って考える」
研究と常識は相容れられないように見える。そもそも研究自体は常識にとらわれず、新しい概念を生み出すことが必要である。しかしながら本章ではあくまで「常識」もまた思考ツールの一つであり、どのように考えるかについても提示している。

第4講「電子が持つ三つの顔」
力学の中には電子も含まれる。その電子を担う原子はどのようなものがあるのか、そのことも含めて取り上げている。

第5講「誘導される電子」
電子力学を取り上げるにあたり、あるものが使われる。それは「雷」である。大気が非常に不安定になるときに雨は雪とともに出てくるものとして知られる。その雷でもってどのようにして電子は誘導されるのかを取り上げているのが本章である。

第6講「呼鈴は何故鳴るか」
その呼鈴がなる理由についてこれまで述べてきた磁石や電子それぞれの力学を利用して取り上げているのが本章である。

呼鈴は不思議なものである。呼鈴を鳴らすにしても不思議な音が鳴るのだが、そのなる要因として電子・磁石の力学が働いていることがよくわかる。その原理を知ることができるのが本書と言える。

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