起業1年目の教科書

起業をすることは今までと比べてもハードルは低くなったものの、なおも高く感じる人も少なくない。その少なくない中で起業をしてからどのようなことを行い、無理なく稼ぎ、安定していくことができるのか、著者自身の体験も交えて取り上げているのが本書である。

第1章「起業を思いついたら」
起業のスタートはひょんなことから思いつくものである。その思い付き、なおかつ思い立ったらどのような行動をしたら良いのかを取り上げている。

第2章「起業までの準備」
起業までの準備は大変であるのだが、その中でも時間・お金も必要になってくるのだが、それをいかに確保・利用していくか、そしていきなり起業せずに準備するにはどうしたら良いかのイロハを取り上げている。

第3章「ビジネスプランを立てるには」
ビジネスプランを構築するとなると事業計画書を書くような事細かに数字を羅列するようなもののように見え、なおかつ準備に時間がかかるイメージがある。しかしながら仮決めをするのに時間をかけず、自分自身の失敗も考慮しながら目標を決めることでプランは構築できるようになるという。

第4章「商品をつくるには」
「商品」と言っても物理的につくるだけではなく、自分自身の持っている「強み」からどのようにして「サービス」を生み出していくのか、そのことを試作しながら取り上げている。

第5章「価格を設定するには」
個人事業者であっても、小規模会社であっても値段の決め方は結構難しく、単価の決め方によっては売り上げも大きく左右される。その左右される価格をいかにして決定していくか、そのことを伝授している。

第6章「マーケティングとセールスを行うには」
商品をつくり、価格が決まった後にやることといえばマーケティングである。そのマーケティングをいかにして展開し、売り上げに直結していけばよいのか、本章ではそのことを論じている。

第7章「成功する起業家の時間術」
時間は有限である。その有限である時間をいかにして有効に活用していくか、その方法を本章にて取り上げている。

第8章「チャンスを最大限に活かす」
必ずどこかでチャンスはやってくる。しかしそのチャンスをつかむ・つかまないの差で後々の売上や事業の拡大が早まったり、遅くなったりしてしまう。その差はいったいどこにあるのか、本章では「チャンスを活かす」ことを基軸において説明している。

第9章「起業家のチームづくり」
「起業」というと一人だけのイメージを持たれがちであるが、チームで行うことによって効果は何倍にもなる。特に応援やパトロン、さらにはチームを組んでの起業と言ったものがある。

起業をするにも準備や行動、さらに計画が必要であるのだが、最も大事なものとして「起業をして何をしたいのか?」「起業をしたあとの自分の姿はどうなりたいのか?」を基軸にすることが大事である。起業をしたい人、あるいは起業をしたけれども少し躊躇している人にとってはもってこいの一冊と言える。