仕事&生活の「困った!」がなくなる マンガでわかる 私って、ADHD脳!?

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。
精神的な障害は数多くあるのだが、その中でも本書は「ADHD」と呼ばれる病にかかりながらも仕事や生活の困ったものを解決していくものであり、もっともADHDは年々増えてきているのだがそのような状況をいかにして克服するというよりも、うまく付き合うためにはどうしたら良いのかを中心にしている。

第1章「「ADHD脳」って何?」
そもそも「ADHD脳」とは何かというと日本語でいえば「注意欠陥・多動性障害」を指し、英名で「attention deficit hyperactivity disorder」と呼ばれることから、その英名の単語の頭文字を取り「ADHD」と名付けられた。しかし単なる「障害」ではなく、脳独特の「傾向」であるとらえ方もあり、本書でも「傾向」としてとらえ、そのために次章以降は「なんとかしたい」と題しての「対策」を講じている。

第2章「仕事の「困った!」をなんとかしたい」
仕事でも様々な点で注意しなければならないことがある。もちろん一つでも散漫してしまうと重大なミスになりかねないため細心の注意を払う必要があるのだが、「ADHD脳」は様々なことに気を取られてしまいミスの呼び水を起こすことも多くある。それを防ぐための重要な要素として挙げられるのが「休息」である。

第3章「片づけの「困った!」をなんとかしたい」
「片づけられない人」がいるのだという。その人は自分自身の考えやモノを整理するのが苦手だとしているのだが、そもそも片づけをするだけでも考える、頭に入れておくべきことがたくさんあり、そのことによって片づけを忘れてしまうこともある。そのためにラクに行う工夫をすることが何よりも肝心であるという。

第4章「感情・体調の「困った!」をなんとかしたい」
モノや仕事の整理ができないことは体調や感情の整理もできなくなっている。その整理ができないことによって「ネガティブ」な考え方に陥ってしまい、感情のコントロールができなくなってしまっている。その感情をいかにしてコントロールをしていくのか、そこには「気づき」「励ます」と言ったことが大切になる。

第5章「「ADHD脳」と仲良くしながらラクになる!」
冒頭でも書いた通り「ADHD脳」は「障害」ではなく、むしろ一つの「傾向」としてとらえた方が良い。「傾向」に合わせて対策を取ることによって自分自身の脳と仲良くなり、付き合うことが容易にできるようになる。

「ADHD」は傾向である。その傾向をいかにして理解をし、そのうえでどのような行動を取ったらよいのか、本書はマンガ形式としてわかりやすく描かれている。そのことからもしもあなたが行動に一つ思い浮かぶものがあったら本書を手に取り、一つでも多く対策を講じていくことが必要になってくる。