NASA式 最強の健康法

30代に入ったときには健康に気を付けようと思ったのだが、全くと言ってもいいほど何をやったらよいのかわからない。そのことがズルズルと続いていくと、いつか身体にガタが出てしまい、日常を送ることができないような不安を抱えていってしまう。それを避けるためにどのような健康法を身につけたら良いのか、NASAの研究を通じた健康法を取り上げている。

第1部「NASAの研究から、わたしたちの身体と健康についてわかったこと」
1章「宇宙飛行士の身体の弱まり方は、老化に似ている」
宇宙飛行士は無重力体験といった非日常の体験をすることができるように見えて、実は過酷な訓練を積んでいる。最も無重力状態を長く体験してしまうことによって地球に帰ってきたときに立てなくなるといったこともあるためである。その要因としては老化にも似ている部分があるという。

2章「座りっぱなしの生活は、宇宙で過ごすことと似ている」
私自身デスクワークでの仕事がほとんどであるために、運動をどのようにしたら良いのかわからなくなる。しかもデスクワークが続いていくとだんだんと運動不足になることを否が応にも実感してしまう。著者曰く本章のタイトルにあるように宇宙で過ごすことと似ているという。

3章「健康の秘訣は、スポーツジムではなく、家やオフィスにある」
健康を維持するためには様々な運動をする必要があるのだが、その「運動」と言うとスポーツジムをどうしても考えてしまう。しかしながら日常生活を少しずつ改選ずることができるようにできれば健康的になり、なおかつ維持できるという。

第2部「NASAの研究から生まれた最強の健康法」
4章「NASA式 健康になるためのアクション・プラン」
NASAでは宇宙研究のみならず健康に向けた研究を色々と試していくことによって宇宙飛行士の健康管理の題材にしていく必要がある。そのためにNASAでは治療や動き、エクササイズを含めた様々な健康法を編み出してきたという。本章ではその概要となるアクション・プランを取り上げている。

5章「NASA式 効果的な日常の動きとエクササイズ」
次に日常の動きとエクササイズである。運動もあるのだが、そのほかにも重力の負荷を上げるような運動や健康法を取り上げている。その運動の中核をなすのは「重力」であるという。

6章「NASA式 重力を活用する治療法」
その重力は健康のみならず、ケガしたところを「治療」することにも役立つという。その役立つ要素としてどのようなものがあるのか、具体的な方法とともに取り上げている。

そもそもNASAと言うと「宇宙」のイメージがあり、宇宙にまつわる研究が主体となっていると思っていたのだが、その宇宙に関連して宇宙飛行士の健康管理もまた研究を行っていることを本書でもって初めて知った。健康法を実践的に知るだけでなく、活用できる方法が本書には網羅されている。