もしニーチェが短歌を詠んだら

ニーチェといえば西洋の哲学史の中で最も有名な哲学者の一人であるのだが、そのニーチェは様々な思想や名言を生み出し、なおかつそれが後世の哲学者にも影響を与えた。もっとも昨今ではニーチェの明言が自己啓発書として様々なビジネスパーソンにも影響を与ええるようになった。そのニーチェがもしも短歌を詠んだならどうなるのか、ニーチェの思想とともに取り上げている。

第一章「世の中、及びよいこと、悪いことについて」
世の中には「よいこと」と「悪いこと」があるのだが、その世の中について詠んだ句につちえ、ニーチェの思想をもとに短歌にしている。

第二章「真理、正しいことについて」
考え方によっては完全な正解もあるのだが、中には正解が全くないような問いもある。その中には最適解があり、さらには「真理」があるのだが、その心理を短歌にしたためている。

第三章「自分自身について」
自分自身のあるべき姿とは何かについてしたためている。

第四章「人間関係について」
人間関係はありようによって良くなったり、悪くなったりすることがある。その良し悪しがどこにあたるのかを取り上げている。

第五章「学ぶこと、成長することについて」
学びはいつの世代でもあるし、なおかつ成長も然りである。その学び・成長はどのようであるべきかニーチェの思想をしたためている。

第六章「友人について」
友人はどのような人を持つべきかと言うよりも、自分と友人との関係はどうあるべきかを問うている。

第七章「恋愛、結婚について」
恋愛・結婚についてはニーチェの思想の中でもよく取り上げられているのだが、その中でも選りすぐりの言葉をピックアップしている。

第八章「生活について」
生活をすることについて色々なものがある。その色々な要素の中で自分自身の姿勢をどのようにして考えていくべきか、そのことを取り上げている。

第九章「仕事、組織の中にいることについて」
仕事の中には「組織」という言葉がどうしても絡んでくる。その絡んでくる「組織」はどのような思想を持っているのか、そのことを取り上げているのが本章である。

第十章「ことばについて」
どんな論理でも、たった一つの言葉に勝てないことがある。その勝てないような言葉とはどのようなものなのか、本章ではニーチェの言葉をいくつかピックアップしている。

ニーチェの明言を短歌にしたらどうなるのか、それを考えてしたためた一冊であるのだが、その実は名言集にしたに過ぎないように思えてならない。もちろん覚えやすく、なおかつ心に入りやすくしたためることも必要があるのだが、無理矢理感があるのも否めない。