3年で年収1億円を稼ぐ 「再生」不動産投資

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。
不動産投資の本が最近増えてきているような気がする。もちろん不動産投資にはリスキーな部分がある一方で、リターンも大きく、テクニック次第で不労所得は半永久的に得ることができるようになる。その中でも本書では「再生物件」にフォーカスを当てて、なおかつ「二流物件」が売り時である。年収を稼ぎながらなおかつ物件を成長させる方法としてはどのような方法かを取り上げている。

第1章「物件選定編 ガラガラ物件を避けるのではなく狙う」
不動産投資の定石の中には「空室率」の低い物件や駅に近い物件を狙い、そこで稼ぐことが多いのだが、著者が提示している不動産投資は空室率はそんなに意識していない。もっとも空室があり、ガラガラの物件で会ってもやり方を変えていくことによって満室物件にすることができるのだという。

第2章「融資編 全空物件でも融資を得るコツ」
不動産投資を行うためには資金の融資を受ける必要がある。その不動産投資の資金をつくるためには金融機関との付き合い方も対せ悦になってくる。結局の所金融機関、さらには担当者を味方につけるためにはどうしたら良いのかを取り上げている。

第3章「管理運用編 居住率50%増を当たり前にする業者との付き合い方」
資金を得るようになったら今度は物件の管理運用を行う業者を探す必要がある。満室にして稼ぐことが主題であるため、金融機関ほどではないのだが、優先度は高い。もっとも物件を再生することを基軸にしているためもしかしたら金融機関以上に重要度は高いのかも知れない。

第4章「再生編 資産価値を爆発的に高める再生ノウハウ」
本書の肝と言えるところである。もっとも不動産を再生させ稼ぐためには投資を行った後、どのようにして満室にして行くのか、物件の価値をいかにして上げて行くのか、リフォームやリノベーションと言ったことを駆使しながら伝授している。

第5章「自己資金編 激安自宅を購入してお金が貯まる仕組みを作る」
収入を得ることができたら自己資金をつくり、さらなる投資を行っていく必要がある。その投資をどのように続け、稼ぎをさらに伸ばしていくかを紐解いている。

第6章「家族協力編 家族の理解なくして大家の成功はない」
しかし不動産投資は一人で稼ぐことができない。金融機関や管理運用業者も入っているため当たり前と言えば当たり前だが、それ以上に「家族」も大切になってくる。もっとも大切な人は「家族」であり、家族の理解や協力もまた必要になってくると言う。

第7章「マインド編 実際ノウハウだけで成功することは難しい」
最後は「マインド」である。不動産投資にあたり、どのようにして心構えを持ったら良いのか、人と接したら良いのか、そして協力を求めるためにはどうしたら良いのかを取り上げている。

不動産投資にまつわる本は数多く読んだのだが本書は「再生」を基軸においている。もっとも第1章にも述べたように空室率の低い、あるいは駅に近いといった定石から外れていながらそこからどのように再生し、価値を上げていくのかが主であるため、不動産投資の中でも「異色」の一冊と言える。