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2017年10月

「電脳マジョガリ」狩り

電脳の世界は無法地帯というわけではないのだが、様々な声や書き込みが見られる。その中にはあたかも「魔女狩り」を行っているかのように炎上の対象になることもある。もっともネット上の「リンチ」のように俎上に載せられ、悪質なユーザーによって犯人に仕立て上げられることさえある。 もっともそういった魔女狩りの被害を受けた人は少なくなく、有名どころではお笑い芸人のスマイリーキクチ氏が2ちゃんねるで殺人犯扱いされる […]

享徳の乱 中世東国の「三十年戦争」

享徳の乱(きょうとくのらん)は1455年~1483年と長きにわたって起こった戦いであり、「三十年戦争」とも呼ばれた。もっとも室町時代の中期にあたり、応仁の乱が起こった時と同時期であり、戦国大名が出始めた時期とほぼ似ている。そのため「戦国時代到来の遠因」とまで言われるようになった。 そもそも享徳の乱はなぜ起こったのか、そしてなぜ30年にわたって続いたのか、そのことについて取り上げている。 第一章「管 […]

人生はワンダフル! ~Life is Wonderful! ~

サンライズパブリッシング様より献本御礼。 人生は色々な成功・失敗が存在するのだが、その中には様々な法則がある。その中でも成功に導くための法則とはいったい何か、著者自身が5年間を経て成功した実体験をもって示している。 PERT1「成功へのマインド」 成功をする・しないの根本には「マインド」のあり無しが関わってくる。そのマインドでもって行動をしたり、決断をしたり、するなど次以降の行動や考え方に大きな影 […]

ドキュメント 豪雨災害――そのとき人は何を見るか

今年も昨年も台風をはじめとした豪雨が起こり、甚大な被害を受けたところもある。私の故郷である北海道も昨年は甚大な被害を受け、特にジャガイモなどの農産物に深刻な打撃を与え、実際にポテトチップスの生産が減少するといった話もあった。 豪雨はほぼ毎年のように起こっているのだが、本書は実際に豪雨を襲った2つの町村をケースに出しつつ、もしも首都で豪雨被害が起こったらどのようになるのか、そのことをシミュレーション […]

すばらしきオーケストラの世界へ

私自身オーケストラの経験があるのだが、オーケストラにはオーケストラならではの醍醐味がある。もっとも私自身もそれに魅せられた一人であるのだが、そもそもオーケストラはどのような世界なのか、そしてオーケストラならではの醍醐味とはいったい何なのか、そのことを取り上げている。 第1章「オーケストラって何?―ようこそ!すばらしきオーケストラの世界へ」 オーケストラはヴァイオリン・ヴィオラ・コントラバスといった […]

妻が椎茸だったころ

想像していくだけでも奇妙であるのだが、想像通りのものではなく、むしろ妻の形見であるレシピとして椎茸を使った料理がある所にある。その椎茸が印象的で、そのタイトルになったのではないかと推察する。 本書は短編集であるのだが、共通しているのが「偏愛」であるという。愛というと清純なものであるのだが、「偏愛」となるとどこか歪なものにも見えてしまう。 事実「人」や「石」「花」、そして「椎茸」と対象物に対する異常 […]

「見えてる人」になるたった1つの法則

「見えてる」と言っても視力があると言うわけではない。「先見の明がある」と言う意味で「見えてる」とたとえている。トップランナーと呼ばれる人や企業は様々な「先見の明」でもって業界のトップに君臨し、走り続けてきた。その先見の明を得ることは難しいのだが、事例でもって学ぶこと得るための参考にもなる。その事例はどのようなものがあるのか、それを本書でもって紹介している。 STEP1「扉を開けよう。あなたの番がや […]

彼女がエスパーだったころ

エスパー、いわゆる超能力のことであるのだが、一時期超能力にまつわる番組が流行したこともあったのだが、それのことに関するミステリー小説もいくつか目立った。本書はそのブームが去ってずいぶん経ってからできたのだが、超能力とミステリーの融合は今も昔もそういった小説が出てきている証明にもなっているのかも知れない。 中身もありきたりなのかと言うと実際はそうでなく、超能力や超常現象がありながらも、舞台は近未来で […]

しない生活 煩悩を静める108のお稽古

最近は色々とやることが多くなった。もっともやることを潰していくと、その後にはまたやることが生まれていく。そのことからやることが雪だるまのように増えていき、パンクすることも時々ある。自分自身が仕事好きという困った体質なのかも知れないのだが、最近では限界を感じ始めている。 そこで本書である。私に限らずとも、やらなければいけないこと、やりたいことが数多くある中で「しない」ことをいくつもあげている。もちろ […]

双子は驢馬に跨がって

森の中にあるペンションで織りなす物語である。もっともそのペンションに監禁される親子がある人物を待ち続けた。その人物はなんとも奇妙で、「驢馬(ロバ)」に跨がった双子であるという。 もちろん監禁された不条理の中で実際に双子の救世主はやってくるのだが、そのやってくる赤で双子はどのような道を進んでいったのか、そして驢馬との関わりはどうだったのかが描かれている。 本書を読んでいくだけでもあらすじに描くのは難 […]