少女のための秘密の聖書

聖書は最近ビジネスでも役立てられることが分かったり、それらをそっくりそのまま実践しようとするような本も書店で見られるようになった。もっとも聖書は世界で最も売れている本であるためなのだが、宗教であるがゆえに最も読まれたり保存されている本である。しかし「聖書」とひとえに言ってもユダヤ教・キリスト教のバイブルである「旧約聖書」とキリスト教のみバイブルとしている「新約聖書」の2種類ある。他にも宗教における「聖書」的な位置づけの本を羅列するだけでも切りが無いのだが。

それはさておき、本書はその中でも戒律の書でもある「旧約聖書」について、少女に当てはめながら物語を作っている。

旧約聖書は新約聖書と同じく分かりにくい部分があるのだが、その分かりにくい部分も含めて少女の物語として当てはめてみるとこのような物語になると言うことだから物語がある分わかりやすさも秘められている。それだけ「物語にすること」のメリットが良く表した一冊とも言える。