不安な未来を生き抜く最強の子育て 2020年からの大学入試改革に打ち勝つ「学び」の極意

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。
著者の一人である佐藤優氏は元々外交官であり、インテリジェンスに関する研究や知識はかなり豊富で、政治や国家、さらには国際情勢に関する本を数多く上梓してきた。しかし専門分野に広がりを持ったせいか、本書のような子育てもあれば、笑い、さらには自己啓発など上司の分野も多岐にわたっている。

子育てに関する本は本書で2冊目で、同じような共著として上梓している。著者2人の持つ子育てのあり方はどうあるべきか、教育論も兼ねて取り上げている。

第1章「戦後最大級の大学入試改革を迎え撃て」
かつては「大学共通第1次学力試験」、私が体験したのは「大学入試センター試験」で、来年が最後の年となり、東京オリンピックが行われる2020年には「大学入学共通テスト」される予定である。もちろん大学入試のあり方も大きく変わり、入試に向けた勉強も変わってくるのかも知れないそのためにどのような学習法が必要なのかを取り上げている。

第2章「「4技能」時代に勝てる語学力の身につけ方」
「4技能」とは英語において「聞く」「読む」「書く」「話す」とがある。現時点で「聞く」「読む」「書く」は十分に学習カリキュラムがあるのだが、「話す」は現在の教育では多少は重視されつつあるものの、足りない状況にある。そのため「話す」ことも含めた英語力をいかに上げていくか、資格の視点も含めて論じている。

第3章「大学受験改革後、価値ある大学に進むには?」
第1章にもあったように2020年からは「大学入学共通テスト」へと変更となる。また教育カリキュラムも変わっていく中で大学選びから受験に至るまでにどうしたら良いのかを伝授している。

第4章「卒業後の人生を分ける、大学での学び方の極意」
今でこそ「学歴社会」と標榜することはないものの、就職活動の中でも高卒・大卒だけでなく、出身大学でふるいをかけているようなことも暗に起こっている。その中で大学選びは肝心になってくるのだが、その考え方を取り上げている。

第5章「佐藤優が直伝!子どもの学力をグンと伸ばす方法」
学力を伸ばす方法はいくらでもあるのだが、本章では著者の1人である佐藤優氏が自ら2020年の未来を元にしてどのように学力を伸ばし、エリートとなるのかを伝授している。

第6章「教育とお金の問題」
教育にはどうしてもお金がかかる。たとえ公立の学校に行っても、私立の学校に行ってもである。そのお金の問題というと経済的な「格差」が生じることもあり、それが「教育格差」として生じる。その格差は何が問題なのか、そしてどのように解決していくのかを取り上げている。

第7章「あなたの子どもはAI時代を生き残れるか」
最近ではAIが隆盛しており、将棋や囲碁ではコンピュータが勝つと言ったことが起こっている。そのような時代の中で「知」はどうなっていくのか、教育はどうなっていくのかも含めて疑問符を覚える人もいる。もちろん生き残り方法はあるのだが、その方法を採り上げているのが本章である。

第8章「自立できる子ども、できない子ども」
自立といっても色々とある。精神的な自立から経済的な自立まである。もちろん本章では両方のことを言っているのだが、その自立がなかなかできない子供もいるという。

教育は重要な要素であるのだが、時代と共に変化をする。その変化の中でも2020年は大きな節目になると著者らは踏んでいる。その中でどのように生き残るのか、その方法と参考がここにあると言っても過言ではない。