霊感刑事の告白 すべてあの世が教えてくれた

本書は元刑事であり、肩書きにもある通り、日本の警察官の中でも第4位の階級にあり、警察署の署長まで経験した人物であるのだが、事件を捜査するのに「霊感」を以て行っていたという刑事らしからぬようなことを行っていたという。もっとも著者自身、霊感を感じ始めたのは刑事になってからのことであり、それが刑事事件の解決のための助けにもなったという。もっともなぜ霊感を持つようになったのか、そして霊感を持つことで得られたこととは何かを取り上げているのが本書である。

第一章「声におびえ、声に救われる」
霊感を持つこと、さらには霊からの声が聞こえることと言うと、私自身はそういったものを持ったり聞いたりしたことはないのだが、もしそういった力を自分が持つとしたらゾッとしてしまう。もっとも著者自身も恐怖感を覚えたことがあったという。

第二章「捜査の裏に霊感あり」
元々事件の捜査では証拠の理詰めもあるのだが、それ以外にも状況における「直感」や「感性(ひらめき)」を発揮することもまた解決に導くための要素である。その「感性」のなかで著者は「霊感」があった。

第三章「あの世とこの世の関係」
本書と次章はある意味で「スピリチュアル」と呼ばれるような要素がふんだんに盛り込まれている。人間としての徳や生き方によって左右される。その左右されるものをいかにして得ながら霊界と呼ばれる世界に影響していくのかを述べている。

第四章「霊界からのメッセージ」
著者が事件の捜査の中で見出したり、聞いたりしてきた「霊界」であるのだが、その霊界からメッセージがあるという。どのようなメッセージなのか、そしてそのメッセージは現世に生きる私たちに何を求めるのかを綴っている。

刑事でありながら霊感を持つという、あたかも小説のような方が実在するとは思わなかった。もっとも捜査をして行く上で重要な要素としてひらめきや直感もあることを考えると霊感を持つ、あるいは霊界からのメッセージを得ることもまた解決に導いていく要素の一つであるのかも知れない。その点で著者は「異色」の刑事だったのかも知れない。

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