パン屋の仕事

日本人の主食は長らくご飯だったのだが、近年はパンを主食とする人も多い。もっともパンにも色々な種類があり、食パンからフランスパン、菓子パンから惣菜パンに至るまで様々である。実際にパン屋の方々はパン一つ一つにこだわりを持って、愛されるパンを作っていくようになる。本書は東京・世田谷にある「ベッカライ ブロードハイム」でのパンを中心に取り上げている。

第1章「味わい深いパンを作る」
パンは小麦粉や酵母からつくられるのだが、その粉一つ選ぶだけでもパンの味は大きく変わってくる。そこからこだわりを持つことによって自分自身が納得いく味をつくる事ができる。

第2章「気持ちよく買っていただく」
パン屋は店なので販売しなければ始まらない。売り場の雰囲気はどうしたら良いか、そして売上を元にして、どのような変化を売り場にもたらしていくか、全ては「気持ちよく買ってもらう」ことを意識している。

第3章「ぎりぎりを、うまく続ける」
パン屋は様々な意味で「ぎりぎり」であるという。どのような所が「ぎりぎり」なのか、その本質を追い続けるとともに、パン屋としてどのように運営しているのかを取り上げている。

第4章「スタッフといいチーム作りを目指す」
もちろん「ブロードハイム」は著者一人でなり立つわけではない。スタッフの支えや育成によってチームとして成り立ち、そして店として立ちゆくためにどうしたら良いか、その方法と伝承を取り上げている。

第5章「時分の人生を膨らませる」
著者自身パン一筋の人生であったのかもしれない。パンとひたすら向き合い、なおかつ成長・変化を行うことによってパンの真髄を追い続ける、ひいては日本でも有名なパン屋にまで昇華する事となった。

私たちがごく当たり前に食す「パン」でも、そこには一つ一つのドラマがあり、なおかつこだわりがある。それがあるからでこそお客様に愛される、そのことが如実に知ることができる一冊である。