CHANGE~エリートへの道を捨てても僕が欲しかったもの~

サンライズパブリッシング様より献本御礼。
一昨年から彗星の如く現れ、出版界のみならず、ビジネスの世界でもトップランナーの一人となっている著者であるのだが、著者の人生は必ずと言ってもいいほど順風満帆なものではなく、むしろ「波瀾万丈」といった言葉が似合うような人生であった。著者の人生を赤裸々に綴りつつ、本当の「自由」を追い求めることの本質を明かしているのが本書である。

第1章「両親の離婚・勉強のできない中学生」
著者は1986年に三重県で生まれ、小学校まではごく普通の人生であった。しかしそこから崩れたのは中学生の時、両親の離婚による事情、そして勉強に集中できず、兄弟との諍いにより自由を求めるようになり、グレていくようになった。

第2章「底辺ヤンキー高校での青春―夢と挫折」
著者は高校進学をしたが、言う所の「不良」「ヤンキー」と言う言葉が似合うような学生生活を送った。様々なことがあるなかで、青春を追いかけるようになり、そして夢を求めていき、挫折を味わうようになっていった。その経験が更生となり、大学進学も志した。しかし二度も失敗。浪人を経て大学へ進学した。

第3章「大学進学―母と兄の願いを受けて」
長い浪人生活を経て立命館大学へと進学していったのだが、その受験勉強の中で得たある言葉を胸に、キャンパスライフを愉しみながらも、難関の国家資格に挑戦することとなった。苦しみはしたものの合格した。

第4章「世界的企業への就職―自由を求めて独立」
国家試験に合格したのは「公認会計士」である。その会計士になってから世界的な監査法人に就職した。エリートコースまっしぐらとなったのだが、「ラットレース」と呼ばれるような現状を知るようになり、「自由」を求めて独立をする事となった。

第5章「本当の自由になるために」
独立をするのだが、様々な「変化」の連続であった。その連続によってチャレンジを生み出し、成功へと導くための試行錯誤の繰り返しであった。寝る間も惜しむほどの忙しさの中で利益を出し、そしてビジネスパートナーなど様々な事業を展開し、現在に至る。

著者自身は現在成功者の一人として挙げられる。しかしそれに至るまでは決して平坦なものではなかった。平坦でないことは当たり前なのかも知れないのだが、そこで折れずに、「自由」と言う言葉の意味を知り、体感するために追い求めてきた足跡がここにある。