ここ最近「不動産投資」にまつわる本が多い。もっとも自分自身の書評もそれが多いのだが、書店に足を運んでみると不動産投資に関する本の種類も増えているのは否めない。その理由とは老後対策として、資産形成を行う、あるいは安定した収入を得ることができることから「不動産投資」が注目視されるようになった。不動産投資というとハードルが高いのだが、資産形成を行うためにコツがあればできるというのだが、本書で言うところのコツとして「中古ワンルーム」を選ぶことを挙げている。
第1章「「大家の噂」あれこれにお答えします」
不動産投資と言うとハードルが高い要因として「自己資金がかかるのでは?」というイメージである。実際には融資を受けることによって少ない自己資金で始められるという。しかし「融資」を受けるにも乗り越えなければいけないものがあるのだが、そこについても丁寧に解説している。
第2章「1戸目を購入するまでにすべきこと」
「最初の一歩」と言うべき所であり、1戸目としてどのような物件を購入するか選ぶこともあれば、大家業として第一歩を踏み出すこととなる。その一歩を踏み誤ってしまうと取り返しのつかないと思うかも知れない。もっとも失敗から学びを得ることもある一方で、その一歩がうまく行かずこの後もうまく行かないケースもある。そうならないための心構えや基礎知識を本章にて伝授している。
第3章「物件選択で失敗しないポイント」
物件選択にしても成功・失敗がある。立地などの条件、利回りなど様々な要素で選ぶ必要がるのだが、より良い条件を不動産会社・営業担当者と折衝する必要がある。その折衝のコツもあれば選ぶコツに至るまで「失敗しない」ためのポイントがあるという。
第4章「大家業を充実させていくために」
1戸目をはじめ、様々な物件を抱えると、どうしても煩雑になりかねない。とはいえ1戸だけでは心許ない。そのため大家業のための勉強は常に欠かせず、確定申告も怠らず、マンションの管理もしっかりと行いながら、さらなる物件選びも行っていく必要がある。やることは沢山あるのだが、それらを愉しむことによって、大家業として大成することができる。
第5章「空室対策として取り組むこと」
利益を得るためには「空室対策」はつきものである。空室をできる限りなくすための入居者対策も必要になってくるのだが、対策の中にはクレーム予防も含まれている。
中古ワンルームを選ぶことが資産形成をする、そのための不動産投資を行っていく中で重要なことである。本書の著者はFPとして自らも不動産投資を行いつつ、FPの観点から不動産投資の有用性をわかりやすく説いている一冊であった。
コメント