スペース金融道

SF

見るからに奇天烈なタイトルであるのだが、宇宙で金融を行っている人々がどのようなことを行ったのかを描いている物語である。SFの要素もあるのだが、コメディの要素が非常に強い。というのはナンセンスな物語でありつつ、なおかつ金融関係の言葉が次々と出てくる。

物々しいような言葉が出てくるのだが、悪さや怖さと行ったものがほとんどないのも不思議であるのだが、もともとSFであり、ナンセンスの要素がふんだんに盛り込まれているために、むしろ読んでいながらも笑えるような展開がたくさんある。

小説でハラハラしたい方であれば本書は適さない。しかしSFといった近未来好き、あるいはコメディのような笑いを求めるような小説好きであれば本書が最も適している。そう言えるような一冊であった。