鎮憎師

文字通り「憎しみを鎮める人」のことを指す。人には誰もが多かれ少なかれ憎しみを持っており、それを沈めたり、押さえたりするようなことがある。しかし人によってはそれをそのままにし、人にあたる、最悪殺人事件のようなことさえも起こる。

本書の舞台はとある結婚式の二次会、それが終わってからの話である。知り合いと共に二次会を参加することになったのだが、その一人が何者かに殺されるという事件が発生したことにある。

そもそもなぜ「憎しみ」が生まれ、その悲劇が起こったのか、そしてその悲劇の真相とは何か、そこには3年前にあった事件と関連するものがあったという。その関連とは何か、そしてなぜ「憎しみ」が生まれたのか、そしてそれが「復讐の連鎖」となり得たのか、ミステリーならではの動機が事件を読み解く度に浮かび上がってくる。