歌は様々な国にて歌われているのだが、その歌にも種類がある。また種類によってはその国々の歴史やルーツがある。本書はその中でもアメリカの歌の変遷と共に、その国の歴史を歌にフォーカスを当てている。
第1章「愛される歌」
フォークソングはアメリカにて戦後間もない頃から生まれ、広がっていった。ボブ・ディランやニール・ヤングを中心にアメリカでも広がりを見せ、60年代以降には日本に伝えられ、グループ・サウンズ(GS)とともに広がりを見せるようになった。
第2章「なくてはならない歌」
仕事や娯楽などを歌にするような声を聞くことがある。その歌は時間や国、人種関わらず愛されるようなことが多くある。
第3章「記録する歌」
歌は歴史に記録することがある。日本の歴史にも大正ロマンの象徴として「カチューシャの唄」や「ゴンドラの唄」、大東亜戦争終戦後の焼け野原を描く姿として「リンゴの唄」がある。
第4章「つぶやく歌」
「ブルーズ」について本章にて取り上げているのだが、本来は「ブルース」と呼ばれるものであり、戦前・戦後にて日本では淡谷のり子が「ブルースの女王」として名を馳せた。そのブルースは19世紀のアメリカ南部にて生まれ、育っていったものである。そのそのルーツを追っている。
第5章「表現する歌」
文化や労働環境などを歌にする、あるいは政治や社会風刺を歌にするようなことさえある。
それもまた歌であるのだが、近現代における風刺や表現はどのような物であった野か、労働歌を中心に追っている。
アメリカの歌の歴史を紐解いてみるとその時代の社会や歴史が浮かび上がってくる。もちろん日本にとっても然りであるのだが、アメリカではそれが色濃く映っているからでこそ、本書のようにルーツを映し出すことができるのではないかと考える。
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