損する結婚 儲かる離婚

私も先日33歳を迎えた。もう「中年」という言葉に片足を突っ込み始めている(というかもう突っ込んでいるかもしれない)年頃であるのだが、結婚も考えなくてはいけないと思ってしまう年頃でもある。しかし結婚というと伴侶となる女性が必要であるのだが、その女性を探すのもまた一苦労なのかも知れない。もっとも彼女いない歴が年齢に限りなく近いくらいであるのだから。

私事は置いといて、結婚にしても離婚にしても、様々な面でお金がかかる事がある。場合によっては本書のタイトルのように結婚で損をしたり、逆に離婚で得をしたりするようなことだってある。そもそも「結婚とお金」は関わっていないように見えて密接に関わっている。結婚をするにも結婚式を挙げるといった結婚までのプロセスの他にも結婚後のことについてもお金に関わることがある。また離婚にしても裁判や調停などでお金がかかることもある。その「結婚とお金」について迫っているのが本書である。

第1章「金融商品の取引としての結婚」
もっとも著者は結婚に関する専門家ではなく投資など金融商品に関する専門家であり、ブログやメルマガでも有名である。ただ結婚にしても費用がかかり、なおかつそれが金融商品や投資にもつながる部分があるため本書をちょしたのかも知れない。そのため金融商品の売買と結婚に関する関連性について本章にて取り上げている。

第2章「離婚裁判の実際」
離婚裁判というと慰謝料や離婚が有効かどうかというようなケースがある。もっとも法律に関する番組でも高い頻度で離婚裁判に関する題材が出てくるのだが、そもそも離婚裁判はドロドロとしているのかというとそうではない。裁判に発展する前に「離婚調停」と呼ばれるものがあり、その調停の中で和解の話が持ちかけられて交渉になる。多くはそこで和解され裁判は行われないのだが、それが決裂すると裁判となる。。

第3章「有名人の結婚と離婚に関するケーススタディ」
ほぼメディアでも多く話題となっているのが有名人の結婚・離婚に関する話である。もちろんこれはメディアが面白がって取り上げられ、なおかつ誇張することもあり、著者もゴシップ記事はデタラメと断じている。

第4章「結婚相手の選び方は株式投資と同じ」
結婚相手を選ぶとなると一生の伴侶を選ぶことにもなるため、ある種「株式投資」と同じであると著者は考えている。そもそも相手選びによっては自分自身に取ってプラスになるか、あるいはマイナスになるのかで変わってくるためである。

第5章「時代遅れの法律と社会規範」
結婚や家族に関する法律は多くあるのだが、その中でも最も根幹にある所の一つとして民法の中での「家族法(第4・5編がそれにあたる)」によるものがある。ここ最近でも頻繁に改正されてはいるものの、まだ「時代遅れ」とも言えるような規範もあるため、現在の状況に合うためにはまだ時間がかかるかも知れない。その中で結婚の在り方などをどうすべきか、そのことを取り上げている。

第6章「古くて新しい家族のあり方を考える」
家族の在り方は多様化しつつある。つい先日もとあるプロブロガーが事実婚を果たしたことで話題となった。家族にしても、夫婦にしてもその形は多様化しつつある中で家族の在り方も変わってくる。その現状と、これからどうしていくのかについて考察を行っているのが本章である。

結婚の形、夫婦や家族の形もそれぞれであるのだが、ここ最近その度合いも強くなって言っている。そのため結婚とは何か、家族とは何か、どうあるべきかをそれぞれ考えていき、実行していくことが、自分にとってプラス・マイナスが大きく左右されるといっても過言ではない。その考えるきっかけが本書にある。