文明は〈見えない世界〉がつくる

文明というと紀元前生まれた産物のように見えて、実際には世界中にある文化の根源とも言える。その文明は科学的な見地で見たら「見えない」ものであるのだという。その文明はいかにしてつくられていくのか、そして見えない世界の中にある「文明」はどのようにして「見える」ものとしていくのか、そのことについて取り上げている。

第1章「<見える世界>の奥にあるもの」
科学の世界における「文明」をいかにして解きあかしていくのか、メソポタミア文明ができた際の「カルデアの知恵」をもとにして、取り上げている。

第2章「<見えない世界>の法則性は数学で記述できる?」
宇宙の理論の中で特に有名な者として、アリストテレスの「天動説」とガリレオ・ガリレイの「地動説」の対立がある。宗教裁判にかけられ、ガリレイは地動説は間違いであるという証書を書くこととなったのだが、後にニュートンらをはじめとした学者によってガリレイの説が間違いではないことが判明された。ガリレイが生きていた時代も、アリストテレスが生きていた時代もキリスト教によって政治的に支配されており、その思想によって思考停止状態であったこともあるのだが、その間でも宇宙に関しての研究は進んでいた。

第3章「新たに出現した<見えない世界>」
新たに出現したとあるのだが、それは20世紀に入ってからの話である。それを解明した人物としてあげられるのがアルベルト・アインシュタインである。アインシュタインは相対性理論を含め、宇宙に関する理論が次々と生み出しており、それが新しい「見えない世界」を生み出したと言える。

第4章「宇宙論における人間原理と文明」
宇宙を語ることによって人間としての文明はどうであるのかを考察していたのだが、そもそもなぜ宇宙論と文明が関連性があるのか、それは人間にしても宇宙にしても「原理」が存在するのだが、それを解明するに共通するのだという。

文明というと歴史的な要素を取り上げられることがあるのだが、その歴史に限らず、宇宙理論の解明が中心となっている。もちろん理論の解明によって宇宙のあらましもだんだんとわかるようになったのだが、その経緯と文明が良くわかる一冊であった。

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