自分の「怒り」と向き合う本

「怒り」という感情は誰にでもある。人に対して、社会に対してなど要因によっては様々であるのだが、その「怒り」をコントロールすることこそ「理性」の一つである。もちろん「怒り」は前へ進めるためのエネルギーにもなるのだが、使い方一つで自分はもちろんのこと周囲の関係が崩壊する危険性もある。

自分自身が持っている「怒り」に対してどのようにして向き合っていくのか、そしてどのようにコントロールをして行くのか、その方法を伝授している。

第1章「なぜ人は「怒り」を感じるのか」
人間としての感情は様々であるのだが、その中でも「怒り」は様々な種類がある。その感情はネガティブな中でも特筆かつ攻撃的なものであり、その中には相手に対して攻撃を与えるようなことさえある。

第2章「抑圧された過去の「怒り」が“地雷化”する」
「怒り」は一瞬にして消えるものもあれば、程度によっては地雷の如くのこり続けるようなこともある。それがため込むことによって、さらには怒りの感情が積もることによって爆発してしまうようなことさえもある。

第3章「機能不全家族が生み出す「怒り」の連鎖」
その「怒り」の感情が家族に向けられることによって子育てや家族生活にも少なからず影響を及ぼす。本章では「アダルトチルドレン」のタイプ、怒りの感情における子どもへの影響などを取り上げている。

第4章「「怒り」を表現することが苦手な日本人」
怒りの表現をいかにして表すか、日本人はそれが苦手であるのだという。なぜ苦手なのかというと、「感情を表現する」ことそのものが苦手ということもあるのかもしれない。

第5章「「怒り」をコントロールする「アンガーマネジメント」」
10年ほど前にビジネス書にて「アンガーマネジメント」なるものが誕生した。怒りをいかにしてコントロールしていくのか、その方法が詰まってるものであるのだが、怒りをコントロールすることによって良い判断をして行く、さらには怒りから脱していくかを取り上げている。

第6章「自分の感情を確認し、表現するエクササイズ」
自らの感情を確認し、どのようにして表に出していくか、出し方によっては自分自身をよくすることもあれば、崩壊することさえもある。特に後者を回避する、あるいはうまく表現するためにどのような手段があるのか、その手段でもってどのようにコントロールして行くのか、その方法を伝授している。

第7章「「怒り」からの脱出法・TDM」
「怒り」の感情に苛まれる場合はどのように脱したら良いか、そして相手が起こっている場合はどのようにして対応していけば良いのかも含め、事例と共にポイントを表している。

怒りは誰にでもある感情であるのだが、その感情に対してコントロール次第によっては武器にすることができる。その武器は使いようによっては自分自身の崩壊を招く危険物にもなりかねない。だからでこそ気をつけるべき感情であるのだが、怒りをいかにマネジメントしていくのか、今だからでこそ本書によって身につけていく必要があるのかも知れない。